...何故六章においてその友の推定に対して激しき憤懣(ふんまん)を放ったのか...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...忿懣(ふんまん)を胸に蔵して僕は月末毎に千二百円を手渡すのです...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...ムラムラと憤懣(ふんまん)の気持を起した様子で...
海野十三 「雷」
...憤懣をおさえて説き聴かせたが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...多少の憤懣(ふんまん)を禁じ得なかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...エマニュエルは文学上の憤懣(ふんまん)に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...母の生活に対する憤懣や...
中島敦 「妖氛録」
...「――」佐吉の憤懣(ふんまん)は容易に和(なご)められさうもありませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...命から二番目の一刀――來國俊を侮辱(ぶじよく)された憤懣(ふんまん)の黒雲が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手っ取りばやくその憤懣(ふんまん)のやり場を探した...
本庄陸男 「石狩川」
...おそらく私が恵まれた凡ゆる罵りや憤懣の修辞句は悉く「ゾイラス」一篇の中に注ぎ尽してしまつたゝめの...
牧野信一 「ゾイラス」
...ただそれだけの憤懣からではないのだ...
牧野信一 「創作生活にて」
...その憤懣の余り何といふ我儘な子なんだらう...
牧野信一 「美智子と日曜日の朝の話」
...その憤懣のみが堪へ難く荒(すさ)ぶ時...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...アンリ・ド・ギュイズおよびアンリ三世に対して憤懣やる方なき思いであったろうが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...忿懣(ふんまん)やるかたないものを鬱々(うつうつ)と抑えているにはちがいない...
吉川英治 「私本太平記」
...人々の憤懣(ふんまん)を...
吉川英治 「新書太閤記」
...大きな忿懣(ふんまん)を抱いていたことである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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