...彼は人を懐抱することが得意だ...
...彼女は懐抱力が強い人だ...
...懐抱のムードを出すために、ロマンチックな音楽を流した...
...その昔、老人はただ懐抱することが幸せだった...
...彼は自分の妻と愛犬を懐抱しながら寝ている...
...東京人たる鹿島さんには聖賢相親しむの情――或は狐狸(こり)相親しむの情を懐抱(くはいはう)せざる能(あた)はざるものなり...
芥川龍之介 「田端人」
...帝国主義を懐抱して日本の膨脹を夢見つつも頭の隅(すみ)の何処(どこ)かで渠らと契合していたかも知れぬが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...これからますます自分の懐抱(かいほう)を実行していかれる身なんですから」こう言って...
田山花袋 「田舎教師」
...多年そういう意見を懐抱している...
津田左右吉 「東洋文化、東洋思想、東洋史」
...この訓戒はこの学者の平生懐抱するような人生哲学からすればきわめて当然な訓戒として受け取られるのであるが...
寺田寅彦 「映画と生理」
...こと問わん淀の川瀬の水ぐるま幾まわりして浮世へぬらんと懐抱(かいほう)を洩らし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼は一日も懐抱を封鎖する能はず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ドン・キホーテの懐抱する理想がたとい理想としての価値しか持たないものであろうとも...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...それが懐抱する生命の貧弱さを軽蔑していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...決定的の至高なる正義を漠然(ばくぜん)と懐抱したがために生じた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...おのおのその懐抱を傾けて語り合いましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...おのおのその懐抱するイデオロギーによって自由行動をとる...
中里介山 「大菩薩峠」
...国家枢要の地位を占めた官吏の懐抱している思想と同じような思想を懐抱して...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...独り平八郎が懐抱してゐたばかりではない...
森鴎外 「大塩平八郎」
...わたしが最も喜んで懐抱し執着するのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...凡ての国家が懐抱する理想でなければならぬ...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...凡ての国家が懐抱する理想でなければならぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...そのような地方的勢力が懐抱する真実さが...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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