...懐手をするときは、手のひらを胸の前で合わせます...
...彼は礼儀正しく、懐手をした...
...対面で懐手をするのがマナーだ...
...祖父が懐手をして、静かに座った...
...新人社員が挨拶に懐手をした...
...また元の懐手(ふところで)に返りながら...
芥川龍之介 「路上」
...風が染みるような懐手で...
泉鏡花 「婦系図」
...煙筒(えんとつ)の煙が懐手をしたように...
泉鏡花 「怨霊借用」
...懐手(ふところで)して人込みにもまれをり懐手して洛陽(らくよう)の市にあり懐手して俳諧の徒輩たり懐手して論難に対しをり懐手して宰相の器(うつわ)たり左手は無きが如くに懐手十二月二十六日 丸之内倶楽部俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...懐手のままぶらぶらと鶯(うぐいす)横町に来る時小生の眼中には一点の涙を浮べぬ」とあるのもやはり此のどうすることも出来ぬ人間の消息を物語っているのである...
高浜虚子 「子規居士と余」
...尻端折懐手の珍妙な粉(マヽ)装で...
種田山頭火 「行乞記」
...懐手のままふらりと通りぬけて...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...火鉢の火の灰になったのもそのままに重吉は懐手(ふところで)してぼんやり壁の上の影法師を眺めている...
永井荷風 「ひかげの花」
...市五郎がヌッと懐手で中へ入ろうとするのを押えてしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...懐手(ふところで)らしいがわからない...
夏目漱石 「三四郎」
...是非君に逢いたいと云うんだから」「誰だい」「誰でもいいから立ちたまえ」主人は懐手(ふところで)のままぬっと立ちながら「また人を担(かつ)ぐつもりだろう」と椽側(えんがわ)へ出て何の気もつかずに客間へ這入(はい)り込んだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...無反(むぞり)の長物(ながもの)を落差しにし、右を懐手にして、左手で竿をのべている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...いつまでもそんなところに懐手をして突ッ立っている訳にもいかぬ...
久生十蘭 「湖畔」
...懐手(ふところで)で数表やグラフをながめ...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...懐手をしていることは危険にきまっているが...
火野葦平 「花と龍」
...二本差して懐手、ソックリ返った烏がな...
三好十郎 「斬られの仙太」
...ちょっとこげな風に(以下仁三郎懐手(ふところで)をして鯨の身振り)」「アハハハハ……」「イヒヒヒ」「オイ仁三郎……大概にせんかコラ……」「海の上じゃけに構わん...
夢野久作 「近世快人伝」
...今では懐手(ふところで)をして「親分」という特殊な敬称をうけている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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