...その弱點や短所も亦否應なしにその黒影を印象する場合がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...神の使もえ享(う)けぬやうなる饗應(もてなし)すべし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...一應其歌の意味でも話すとか...
石川啄木 「雲は天才である」
...どうすることも出來ないぢやアありませんか?」「馬鹿!」渠は私(ひそ)かに應じて立ちあがつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...298 V 69, XI 923.『ああ端嚴のアテーネー、尊き神女、わが應護、 305ヂオメーデースの大槍をくじかせたまへ、願くは彼れスカイアイ大門の前に直逆に落ちよかし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それでやはり私相應の話を致すより外ありませぬのです...
内藤湖南 「日本文化の獨立」
...一應の辯解をしなければならぬ地位に置かれました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次親分さん」娘はそれには應(こた)へず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一應調べて見たいんだが」平次は切り出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死骸は娘の手で一應清めてある樣子ですが騷ぎに紛れたか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もとより、世を隔(へだ)てたことであり、染井右近の子孫を確めるのも容易のことではなく、江戸氏、染井氏と言つた人達の嫡々(ちやく/\)は、確かな系圖を持參、龍之口に出頭すれば、分に應じて、御家人、旗本に取立てられ、次第によつては、大名にもなれまいものでもあるまいといふ、誠に棚から牡丹餅(ぼたもち)の沙汰です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二「錢形の親分、若旦那の新六郎樣と、お銀さんは、死にましたよ」圓三郎は僅かに顏を擧げて、かう應へました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...應接で壓倒されてることを感じ...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...應接の家人と丁寧な挨拶をする芥川君が...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...塾の名を時の年号に取(とっ)て慶應義塾と名づけ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...各の意見は銘々の實踐的現實的價値(practical cash-value)に應じて...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...並にそれらに相應する諸々の意識形態は...
三木清 「歴史哲學」
...明治四十五年の春慶應義塾理財科を卒業するに先だちて俄に病みてみまかりぬ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
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