...天上皇帝の御威徳の難有(ありがた)い本末(もとすえ)を懇々と説いて聴かせました...
芥川龍之介 「邪宗門」
...丁度(ちょうど)現世(げんせ)でするように私(わたくし)の身(み)の上(うえ)を懇々(こんこん)とお依(たの)みするのでした...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...懇々と御注意しておいたんですがね』と...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...岡倉さんに呼出されて懇々説諭されて漸(ようや)く引受けたらしい...
高村光太郎 「回想録」
...支那の不心得を懇々と説いたと新聞は報道している...
戸坂潤 「社会時評」
...懇々と言い聞かせ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...これも懇々(こんこん)とさとされて引下ったことがある」「なるほど」「そうかと思えば...
中里介山 「大菩薩峠」
...懇々と説明して帰りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...余輩の懇々(こんこん)企望(きぼう)するところなり...
福沢諭吉 「旧藩情」
...この時は懇々と「道理」を説き聴かされた...
牧野信一 「籔のほとり」
...九真偽(しんぎ)のほどは分らないが、生兵法(なまびょうほう)の秀忠が、夜ごと、城外へ出て、黒衣覆面し、無辜(むこ)の往来人を辻斬して、ひそかに楽しむというのを聞き、忠明が、わざと彼の徘徊(はいかい)する濠端に夜行し、その斬って出(いず)るや、児戯(じぎ)をあしらう如く脚下にねじ伏せ、懇々、これを懲(こら)して放したというような話すら遺(のこ)っているほどである...
吉川英治 「剣の四君子」
...懇々(こんこん)...
吉川英治 「三国志」
...寄手の将の木下殿より懇々(こんこん)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...懇々(こんこん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...お帰りなさらぬ覚悟ですか」「帰りませぬ」「しかし……」懇々(こんこん)と...
吉川英治 「親鸞」
...そして、お菊ちゃんへ、懇々と礼をのべ、また、しばらくの別れを惜しみあうのだった...
吉川英治 「松のや露八」
...二度と帰るのじゃあるまいな」懇々と...
吉川英治 「松のや露八」
...禅尼から懇々(こんこん)と...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??