...天上皇帝の御威徳の難有(ありがた)い本末(もとすえ)を懇々と説いて聴かせました...
芥川龍之介 「邪宗門」
...何も其日暮しの心配をするには當らぬと云ふ意味の事を懇々と説き聞かされた...
石川啄木 「菊池君」
...心から悔悛めれば罪は奇麗に拭(ぬぐ)い去られると懇々説諭して...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...右内々に懇々と親しく御はなし可申上候...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...女ではいつどんな目に遭うか判りません」章は自個の経験している狼の恐ろしいことを懇々と説き聞かせた...
田中貢太郎 「狼の怪」
...父親は懇々として説いた...
田山花袋 「蒲団」
...懇々と止めましたの...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...これも懇々(こんこん)とさとされて引下ったことがある」「なるほど」「そうかと思えば...
中里介山 「大菩薩峠」
...ゴマかしはいけねえ」道庵は懇々(こんこん)と説きさとすようなことを言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...家々の子弟や召使を懇々(こんこん)と教え導き...
中里介山 「大菩薩峠」
...老人らが懇々(こんこん)と吾人(ごじん)に身の治(おさ)め方について説いてくれるときでも...
新渡戸稲造 「自警録」
...恥を打ち明けて懇々と頼み込むと...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...ソレを懇々(こんこん)と説くけれども...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...お父上から懇々(こんこん)申しつけられたとおりを守って上杉家の出来事...
吉川英治 「上杉謙信」
...懇々(こんこん)...
吉川英治 「三国志」
...懇々(こんこん)...
吉川英治 「三国志」
...長藩の若い将校は、懇々と、なおも何か厳命して、金子(きんす)三両を駕屋に預けた...
吉川英治 「松のや露八」
...渋沢様にも、懇々、お願いしてありますから、私の帰朝をまたず、そのうちによいご運がひらかれましょう...
吉川英治 「松のや露八」
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