...僕の主義は僕が社會に懇々(こん/\)主張したくらゐで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...右内々に懇々と親しく御はなし可申上候...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そんな心がけでは何をしても成功おぼつかないと懇々説き聞かせたことでしたが...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...懇々と諭(さと)して見たら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...父親は懇々として説いた...
田山花袋 「蒲団」
...と懇々遺言して死んだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...これも懇々(こんこん)とさとされて引下ったことがある」「なるほど」「そうかと思えば...
中里介山 「大菩薩峠」
...家々の子弟や召使を懇々(こんこん)と教え導き...
中里介山 「大菩薩峠」
...恥を打ち明けて懇々と頼み込むと...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...懇々(こんこん)と将来を戒(いまし)められて放免されたのは夕方の六時ごろ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ソレを懇々(こんこん)と説くけれども...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...自らほうぼうの席亭へ出向いていって、菓子折など差し出し、懇々と頼んだが、「ハイハイ分りました、恐れ入ります」とか、「ハイハイいずれそのうち時期を見まして」とか、みんながみんな判で押したように煮え切らない返事をするばかりだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...あとで懇々と説いて聞かしたことでしたが...
森下雨村 「五階の窓」
...南鮮沿海の漁民五十万の死活に関する所以(ゆえん)を懇々と説明すると...
夢野久作 「爆弾太平記」
...懇々(こんこん)...
吉川英治 「三国志」
...懇々(こんこん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...懇々(こんこん)と...
吉川英治 「親鸞」
...渋沢様にも、懇々、お願いしてありますから、私の帰朝をまたず、そのうちによいご運がひらかれましょう...
吉川英治 「松のや露八」
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