...懇々私にお話しがあったのですが...
上村松園 「虹と感興」
...心から悔悛めれば罪は奇麗に拭(ぬぐ)い去られると懇々説諭して...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...懇々と御注意しておいたんですがね』と...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...右内々に懇々と親しく御はなし可申上候...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...懇々と諭(さと)して見たら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...兄さんは懇々と説諭を加えられた...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...あとで詫びに来たら懇々と説諭してやるつもりでいたところ...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...懇々と言い聞かせ...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...ゴマかしはいけねえ」道庵は懇々(こんこん)と説きさとすようなことを言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...家々の子弟や召使を懇々(こんこん)と教え導き...
中里介山 「大菩薩峠」
...懇々(こんこん)と将来を戒(いまし)められて放免されたのは夕方の六時ごろ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...すッかり信じて二人の罪をゆるして懇々の諭しを与えたばかりか...
吉川英治 「剣難女難」
...何やら懇々(こんこん)と一刻あまり説きさとした...
吉川英治 「剣難女難」
...懇々(こんこん)...
吉川英治 「三国志」
...そち達と同じような忠言を懇々(こんこん)と申された...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...お帰りなさらぬ覚悟ですか」「帰りませぬ」「しかし……」懇々(こんこん)と...
吉川英治 「親鸞」
...そして、お菊ちゃんへ、懇々と礼をのべ、また、しばらくの別れを惜しみあうのだった...
吉川英治 「松のや露八」
...渋沢様にも、懇々、お願いしてありますから、私の帰朝をまたず、そのうちによいご運がひらかれましょう...
吉川英治 「松のや露八」
便利!手書き漢字入力検索