...こんな慇懃(いんぎん)な挨拶をしたのは...
泉鏡花 「婦系図」
...慇懃(いんぎん)に小さな声で...
泉鏡花 「婦系図」
...慇懃(いんぎん)に云った...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...そんな大金を甘んじて綿井氏に提供するでしょう……」「では矢張り秀岡氏殺害犯人は……」――丁度そこへ署員が慇懃に現われた...
大庭武年 「旅客機事件」
...彼の痩身なだが骨太な身体は慇懃(いんぎん)に前こゞみになつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...御身願はくは(I pray you, sir)――リネツトは次第に慇懃になる(was growing civil)――『今それを吹かれずに...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...冷静慇懃(いんぎん)な知力をもってる後者にも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...例の柔かい舌で慇懃(いんぎん)な挨拶(あいさつ)を述べた後...
夏目漱石 「門」
...慇懃(いんぎん)さがありました...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...奈良にも慇懃を運んだ樣であるし...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...慇懃なばかりで心の籠らない形式的なものになりました...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...かかる場合には裁判官は聊(いさゝ)か態度を慇懃(いんぎん)にし審理を鄭重にし成るべく被告の陳弁を静に聴いて居る...
平出修 「公判」
...いかにも現しげでしかも慇懃な態度でである...
堀辰雄 「エトランジェ」
...相手よりもなお慇懃(いんぎん)な態度で...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...慇懃(いんぎん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...慇懃(いんぎん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...礼を慇懃(いんぎん)にした...
吉川英治 「新書太閤記」
...慇懃(いんぎん)に籐椅子にもたれていた...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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