...慇懃(いんぎん)に客を促した...
芥川龍之介 「秋山図」
...あたかも隣りに店を出した洋服屋の存在を教えるように慇懃(いんぎん)に神を教えるのである...
芥川龍之介 「少年」
...出て來る人ひとり/\に慇懃な敬禮を施した事や...
石川啄木 「葬列」
...どことなくこの少年に対して慇懃(いんぎん)を極めているところから推して...
橘外男 「逗子物語」
...巴里の街上で慇懃に挨拶する教養ある紳士はたしかにダダイストなのである...
辻潤 「惰眠洞妄語」
...フランス人は慇懃な態度をとるすべを知っていますからね...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...アポロンは急に慇懃な態度になって...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...他国人に対しては慇懃であっても...
豊島与志雄 「秦の出発」
...然し相手はあくまで慇懃な態度で話しかけ...
豊島与志雄 「秦の出発」
...そうして何の目的で対岸(あちら)へお渡りになるのですか」駒井から慇懃に尋ねられた六尺豊かの壮漢は...
中里介山 「大菩薩峠」
......
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...いとも慇懃に小腰を屈めます...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...慇懃(いんぎん)を極めて居る癖に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何處か慇懃(いんぎん)無禮なところがあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...慇懃にスマートに...
久生十蘭 「金狼」
...始(はじめ)て慇懃(いんぎん)な詞(ことば)を使うのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...慇懃にいはれますと...
吉川英治 「折々の記」
...「主人が参るべきでござるが」と慇懃(いんぎん)な使者が...
吉川英治 「新書太閤記」
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