...かくして粟津原頭の窮死、何の憾む所ぞ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...唯憾むらくは残虐を好み...
芥川龍之介 「結婚難並びに恋愛難」
...憾むらくは樊半山(はんはんざん)に感服したる余り...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...直ちに然りと答うる能わざるを憾む...
高木敏雄 「比較神話学」
...譯文拙劣にして全豹を示すこと能はざるを憾む...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...憾むらくは私自身が空の空になれない事だ...
種田山頭火 「行乞記」
...憾むらくはゲルトがない(殊に同宿の煩はしさがないのがうれしい)...
種田山頭火 「行乞記」
...憾むらくは彼にはデリカシーがない...
種田山頭火 「其中日記」
...今にしておそきを憾むのであって...
戸坂潤 「社会時評」
...憾むらくは未だ之れに答へて然りと明言する能はざるを奈何余は敢て憲政党の主義綱領明白ならざるを以て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...言語の通ぜざるを憾む...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...憾むらくは予の彼地に遊べるや...
原勝郎 「貢院の春」
...「高輪の家が競売になるんですツてさ!」周子も憾むやうに云つた...
牧野信一 「鏡地獄」
...逃げて行つた者共を憾むけしきもなく...
牧野信一 「創作生活にて」
...青春既に危く何を憾むかな?「十三人」の頃には...
牧野信一 「貧しき文学的経験(文壇へ出るまで)」
...只憾むらくは宋代の校定を経来り...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...憾むらくは榛軒は此がために彼の医学の全体を排せむとした...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...憾むらくは私は今それ程の餘裕を有せない...
森林太郎 「鼎軒先生」
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