...かくして粟津原頭の窮死、何の憾む所ぞ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...唯憾むらくは残虐を好み...
芥川龍之介 「結婚難並びに恋愛難」
...憾むらくは樊半山(はんはんざん)に感服したる余り...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...憾むらくは、われに日を招きかへすの扇なし...
大町桂月 「妙義山の五日」
...直ちに然りと答うる能わざるを憾む...
高木敏雄 「比較神話学」
...譯文拙劣にして全豹を示すこと能はざるを憾む...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...憾むらくは私自身が空の空になれない事だ...
種田山頭火 「行乞記」
...憾むらくは彼にはデリカシーがない...
種田山頭火 「其中日記」
...憾むらくは酒がないと嘆じてゐるところへ...
種田山頭火 「旅日記」
...今にしておそきを憾むのであって...
戸坂潤 「社会時評」
...憾むらくは未だ之れに答へて然りと明言する能はざるを奈何余は敢て憲政黨の主義綱領明白ならざるを以て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...かりのすまひにひとしき庫裏なれども猶ほ且かの縁のひろきを憾む朱欒植ゑて庭暖き冬の日の障子に足らずいまは傾きぬ二十五日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...「高輪の家が競売になるんですツてさ!」周子も憾むやうに云つた...
牧野信一 「鏡地獄」
...逃げて行つた者共を憾むけしきもなく...
牧野信一 「創作生活にて」
...手紙の原本を見ざるを憾む...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...憾むらくは榛軒は此がために彼の医学の全体を排せむとした...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...唯だ大に憾むべき事は...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...この鳥の啼聲を文字に移し得ざる事を憾む...
若山牧水 「梅雨紀行」
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