...その滲憺たる幻影の中にも自分はまだ最後の努力をしてゐるのを心丈夫に感じつつ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あの惨憺たる眺めは...
高見順 「いやな感じ」
......
高見順 「死の淵より」
...男は惨憺たる大恥辱を受けるにきまつてゐる...
太宰治 「お伽草紙」
...惨憺(みじめ)なものであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...徳川方があの惨憺(さんたん)たる醜態を曝露(ばくろ)したと見れば...
中里介山 「大菩薩峠」
...慘憺(さんたん)たる死にやうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まことに慘憺たる有樣です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...惨憺たる有様が一と目にわかります...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...相手を殺して人肉を食うという惨憺たる漂流をつづけ...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...白耳義(ベルギー)のアンヴェルスで出版された「一八一六年にアフリカ西海岸で起った惨憺たる海難の原因...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...惨憺暗黒なるものだったのだ...
正岡容 「わが寄席青春録」
...言語の上に意匠惨憺(さんたん)たる処は慥(たし)かに見ゆるなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...恐らくその表現に苦心惨憺された事であつたらう...
水野葉舟 「言文一致」
...そこに惨憺たるものがある...
宮本百合子 「「結婚の生態」」
...是日訪憺父病...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...惨憺たる敗北の血と泥にまみれている...
吉川英治 「三国志」
...惨憺(さんたん)たる敗北をうけている...
吉川英治 「新書太閤記」
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