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饗庭篁村 「木曾道中記」
...職業の問題があったのかも知れないな」栄介は憮然として顴骨(かんこつ)のあたりを押えた...
梅崎春生 「狂い凧」
...氏は憮然として『絶望』だという答であった...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...安重根は憮然として群集を凝視めている...
林不忘 「安重根」
...手元から気を逸らされると憮然としてしまう...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...私は憮然として丹那トンネルの困難を説いて...
中井正一 「支部図書館三周年に寄せて」
...――飛(と)んだことになりました」私は憮然として...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...八丁徳 (憮然として)わし達の渡世は...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...「僕は知ってますよ」ウージェーヌは憮然として答えた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...」憮然として軒先の空を仰いだ...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...「ああ十八年の苦心水の泡となった!」と憮然として長嘆息されたのである...
武者金吉 「地震なまず」
...林水産技師は憮然として投出した...
夢野久作 「近世快人伝」
...瓶は空(から)っぽになっている事に気附いたので憮然として立上った...
夢野久作 「戦場」
...ストーン氏は憮然として椅子に反(そ)りかえりつつ長大息した...
夢野久作 「暗黒公使」
...案外なことであった……」憮然としていうと...
吉川英治 「三国志」
...そうとは知らなんだ」憮然として...
吉川英治 「私本太平記」
...それも久しい」憮然として老公はつぶやいた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...ゆくゆくご油断あそばさぬように」十四老公は憮然としていつまでも唇をつぐんでいた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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