...この同じ憧憬が、自然の中に生來存してゐる精髓だと云ふ事を...
レオナルド・ダ・ヴインチ Leonardo da Vinci 芥川龍之介訳 「レオナルド・ダ・ヴインチの手記」
...憧憬の愛は何時も寂しい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...可愛らしいセキソトキシンの中毒者は「無限」「永遠」「憧憬」「權威」などといふ言葉を持藥にしてゐた...
石川啄木 「いろ/\の言葉と人」
...犯罪とか極悪人とかへのやけつくような憧憬から生れ出た妄想を...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...軍国時代の無意味な死に方が憧憬されている...
田中英光 「さようなら」
...それらの憧憬の中にこそ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...憧憬に近い気持をいつも持っているのではなかろうか...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...「あるべき所の世界」を憧憬(どうけい)している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...そして彼が「憧憬する」ところのものは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...もし私の憧憬する幻をもととして...
平出修 「二黒の巳」
...人柄に対する憧憬とが此人の上に集つて...
平出修 「夜烏」
...気違いじみた憧憬は少しも起こって来なかった...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...僕の生命は豊かな甘さの中に拡がる無限の憧憬――何うかして僕は自分の涯しもない夢を...
牧野信一 「塚越の話」
...絶望とそしてあの憧憬...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...自己の貧しさと弱さとの真の自覚は私たちをよき生活への憧憬と精進とに向わせずにはおかないであろう...
三木清 「語られざる哲学」
...精神と心情の誇張ない稠密な美への憧憬がつよく起っています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...右に言うごとき憧憬の力強く動いていたことを推測し得るのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...当時の人心の驚異と憧憬とを語りつくして余さない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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