...我等の憧憬を充す可きものを嗅ぎ分ける本能であつて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...若しくは現わるべきものに対して憧憬(どうけい)を繋ぐ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...俺は全く憧憬(どうけい)してしまった...
有島武郎 「ドモ又の死」
...どうして最も美を憧憬(どうけい)する僕たちの世界には...
有島武郎 「ドモ又の死」
...認める勇気のなかった憧憬(どうけい)が...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...私には已み難い憧憬があります...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...一種の憧憬を以て各方面の人士が集ったもので...
高村光太郎 「ヒウザン会とパンの会」
...小説といふものを憧憬する青年が多くなつたといふことなぞ云つて置かう...
中原中也 「詩と其の伝統」
...過去の文化に對する憧憬といつたやうな形になりがちであることに氣づく...
野上豐一郎 「「草衣集」はしがき」
...古代ギリシアの文化に憧憬の熱情を持っていた同国人バイロンは憤慨して...
野上豊一郎 「パルテノン」
...詩的の實精神に憧憬し...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...実に詩は現在(ザイン)しないものへの憧憬であり...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...プラトニックな恋愛を憧憬(しょうけい)したり...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...世は去り世は来(きた)る 地は永久(とこしへ)に長存(たもつ)なり次第に彼は少年の頃の憧憬に胸を締めつけられるやうな疼きをおぼえた...
原民喜 「火の踵」
...お前はわたしの憧憬に随(つ)いて来て...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...永遠なるものに対する憧憬...
三木清 「語られざる哲学」
...私はまた雑草をわけ木立の中を犬のように潜(くぐ)って崖端へ出て見はるかす町々の賑わいにはかなく憧憬(あこが)れる子となった...
水上滝太郎 「山の手の子」
...僕等は古今の天才の芸術に憬(あこが)れる...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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