...しかし、この憧憬こそは、五元の精髓であり精神である...
レオナルド・ダ・ヴインチ Leonardo da Vinci 芥川龍之介訳 「レオナルド・ダ・ヴインチの手記」
...願わくは古人を憬慕(けいぼ)することはいっそうせつに...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...悔恨(かいこん)と憧憬(どうけい)しかない...
田中英光 「オリンポスの果実」
...作者の意識や憧憬が時としては強ひて読者を此の情調中に引入れやうと勉めてゐる点がある...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...自然がその奥深く秘めた神秘への人間の憧憬(しょうけい)の心が科学の心である...
中谷宇吉郎 「原子爆弾雑話」
...半ば心(こゝろ)の憧憬から来(き)た...
夏目漱石 「それから」
...兎角理想というものは遠方から眺めて憧憬(あこが)れていると...
二葉亭四迷 「平凡」
...しかし憧憬(しようけい)の表象である...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...憧憬の實現に努力するのは馬鹿々々しいのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...緑の木立の中の春の夜(よ)を味いたいという男の憧憬(あこがれ)が女にも伝わった...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...憧憬するところも亦絶対にあり得ない――という事を...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...他の何者よりもより高き生活を憧憬してやまなかった心境から現れたものに他ならない...
横光利一 「新感覚論」
...人間もさうだ!手ぬるい夢や憧憬(あこがれ)や...
與謝野寛 「南洋館」
...贅美(ぜいび)といったものへの憧憬と争奪が...
吉川英治 「随筆 新平家」
...諸君の中には確かにある未知の神への憧憬が動いているのである...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
...大地の力と蒼空の憧憬との間に...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
...完全なるものへの憧憬がある...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...その憧憬するところの完全な世界を...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索