...ところがある夜食で、彼があまりにも質素なものを食べていたので、「も少し脂肪分でも摂ったらどうだね」とからかったところ、彼は憤然として、自分のこの食生活は、かのゲイロード・ハウザー博士の所論にヒントを得て、自分流に考案した日本式栄養食なのだとタンカを切りました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...そんな駅は無いと言はれ憤然として...
太宰治 「津軽」
...憤然として言葉を切りました...
橘外男 「仁王門」
...」「よさんか!」とサモイレンコは憤然として...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
... 385憤然として進み來る彼の頭のたゞ中を...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...くだらん説法はやめにしてくださらんか」とパーヴェル・パーヴロヴィチは憤然として叫んだ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...憤然として情熱を投げ拾てていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」と彼女は憤然として言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...満足しかつ憤然として彼は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...憤然として『あの松尾屋と禍福を倶(とも)にする』ということは意外であるといって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...だらしない形――女というものはこうまで図々しくなれるものかと兵馬は憤然として...
中里介山 「大菩薩峠」
...金貸に苦しめられた川上が憤然として代議士の候補に立ったのは...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...綺麗に形を付けて下さるんでしょうね」「幾らだ」「六十弗」憤然として紳士は隠しへ手を突っ込んだ...
牧逸馬 「夜汽車」
...(憤然として...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...貴女は盲人ですよ」そして彼は憤然として...
山本周五郎 「半之助祝言」
...憤然として鼻に皺を寄せます...
夢野久作 「鼻の表現」
...身の振り方は、ほかへ行って考えてくれないか」林冲(りんちゅう)は、憤然として、断わった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...兄の暗殺を聞いた彼は憤然としてアルマグロ討伐軍への参加を申入れたのであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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