...ところがある夜食で、彼があまりにも質素なものを食べていたので、「も少し脂肪分でも摂ったらどうだね」とからかったところ、彼は憤然として、自分のこの食生活は、かのゲイロード・ハウザー博士の所論にヒントを得て、自分流に考案した日本式栄養食なのだとタンカを切りました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...僕は憤然として立ち上った...
海野十三 「深夜の市長」
...結構なお慰みですよ!トレープレフ (皮肉に)ほんものの天才か! (憤然として)こうなったらもう言っちまうが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...憤然として腰をおろすと...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...憤然としてロリー氏の方へ振り向きながら...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...將軍彼を睨まへて憤然として叫び曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...覘はなれて長槍は大地の中につきささる〕アイナイアースその時に憤然として叫び曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 540アーンチロコス其時に憤然として立ち上り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...憤然としてそれをしりぞける...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして憤然として彼女を壁に押しつけ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...子規氏は憤然として「先生そんな月並をしちゃいけませぬ」と喝破した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...だらしない形――女というものはこうまで図々しくなれるものかと兵馬は憤然として...
中里介山 「大菩薩峠」
...憤然として弁信のお喋りの中へ楔(くさび)を打込みました...
中里介山 「大菩薩峠」
...町内の手習師匠の折紙付ですよ」養子の与茂吉は憤然として答えました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...文三は憤然として「ヨシ先がその気なら此方(こっち)もその気だ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...この頃のチミモーリョウの跳梁(ちょうりょう)をいやがって「文士は廃業だ」と憤然としているという面だけで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ここに於て彼女を愛していた名探偵青ネクタイ氏は憤然として起(た)ち...
夢野久作 「狂人は笑う」
...憤然として云い放った...
夢野久作 「冗談に殺す」
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