...悪を憤る精神の欠如であり...
伊丹万作 「戦争責任者の問題」
...たゞ不孝な子とばかし憤るだらう...
伊藤野枝 「日記より」
...時弊に憤る者の言はおのづから是の如くならざるを得ざる也...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...あなたは何か私に憤(おこ)っておりますか」「何も憤ることはありませんが...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...彼は今潮に浮ぶ曲頸の船中殘り衆の王アガメムノーンに憤る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ただ軍中の勇士たる汝に痛く憤る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...勝利を外し槍折りし 165其失敗に憤る脚を囘して隊に入り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...アガメムノーンに憤るアキルリュウスが戰を許さぬ故に傍に立ちて眺めて驚きき...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...学者病中下女の不人情なるを憤るあたりの叙事...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...時勢に憤るの気概があるのかも知れません...
中里介山 「大菩薩峠」
...憤るの情に堪えません...
中里介山 「大菩薩峠」
...その主人の暴虐に憤る前に...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...船長だって憤るんだ」セコンドメイトは...
葉山嘉樹 「浚渫船」
...憤る張り合もなかつた...
牧野信一 「鏡地獄」
...大徳何に因ってことさらに我らを悩ませるぞと憤る...
南方熊楠 「十二支考」
...少年は公事を憤る人の口ぶりで滅茶苦茶に嘲笑した...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...野暮に憤る代りに...
宮本百合子 「新しい一夫一婦」
...一 原始の中へ「年経る放浪の念(おも)いは昂まり習慣の鉄鎖を憤る...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
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