...たゞ不孝な子とばかし憤るだらう...
伊藤野枝 「日記より」
...道理のために憤ることも知らなければ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...憤る方の無理であらう...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...あなたは何か私に憤(おこ)っておりますか」「何も憤ることはありませんが...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...その嫂にまかれて不甲斐ない兄を憤る一方で...
田中貢太郎 「春心」
...ただ軍中の勇士たる汝に痛く憤る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...人間は本当に憤ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...無条件に憤るのも当らないことであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...時勢に憤るの気概があるのかも知れません...
中里介山 「大菩薩峠」
...何か憤る所でもあつて発したものであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...人に侮られても立腹することなく憤ることなく唯恐れ謹しむ可しと言う...
福沢諭吉 「女大学評論」
...憤るのは駄目々々...
牧野信一 「熱海へ」
...「憤るなんてそんな莫迦げたことはないけれど―― ……いや...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...大徳何に因ってことさらに我らを悩ませるぞと憤る...
南方熊楠 「十二支考」
...少年は公事を憤る人の口ぶりで滅茶苦茶に嘲笑した...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...あるいは世の中が末になったごとく憤る人もある時勢に際して...
柳田国男 「家の話」
...「こは、何事」と、憤るもあり、怪しむ部下もあったが、利家としては、予定の行動にすぎないのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
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