...一朝にして勃々たる憤激となれり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...――だが、そんな莫迦気(ばかげ)たことがあるものかと、憤慨した...
海野十三 「不思議なる空間断層」
...その陋劣に憤慨していた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...公憤糾弾の役に立つのも変な廻り合わせである...
辰野九紫 「青バスの女」
...慷慨(こうがい)悲憤するところがある...
田山録弥 「或新年の小説評」
...クレーテー王憤り答へて彼に叫び曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...クリストフは憤懣(ふんまん)を感じた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...屈辱にひしがるゝ老の身は義憤にうごめき反抗に悶えてあはれいたましき形骸(けいがい)を世に曝す...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...子路は心からの悲憤(ひふん)を発しないではいられない...
中島敦 「弟子」
...男の切れっ端のくせに」八五郎が少しく義憤を感じたのも無理のないことでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...貴方(あなた)に御厄介かけたって事ないわね?」「憤(おこ)ったの? そうじゃないンだよ...
林芙美子 「晩菊」
...彼は無断侵入が真に憤懣(ふんまん)に耐えぬようすで「貴様なんだ」と叱した...
久生十蘭 「黒い手帳」
...チューブが暇にまかせて憤懣を吐き散らしてゐる間に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...とても憤つてゐるのよ...
牧野信一 「裸虫抄」
...公正の事に非ざれば感激發憤せず...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...人間喪失の憤りを伴う割り切れないおかしさともいえる感情だったが...
吉川英治 「私本太平記」
...果たして、それからまもなく、赤松円心の一勢は、朝廷へも届け出ず、ただ一書を六波羅の高氏へ投(とう)じたのみで、憤然、京をひきはらって国元へ帰ってしまった...
吉川英治 「私本太平記」
...憤怒(ふんぬ)も...
吉川英治 「増長天王」
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