...栄耀栄華(えようえいが)に憤(いきどおり)を発し...
泉鏡花 「霰ふる」
...欲しければくれてやるよ」「俺は他人の慈善は受けん」と彼は憤然とした口調で答えた...
梅崎春生 「蜆」
...こういう反対を受けてピューの憤怒はますますひどくなった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...ブルジョアが独占していることへの憤りもあろうか...
高見順 「いやな感じ」
...なぞと満員で臭い空気のつまつた省線電車の中で自分はれいによつてぶつぶつ憤慨してゐた...
武田麟太郎 「現代詩」
...憤怒の言に激しくもアガメムノーン責めて曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 540アーンチロコス其時に憤然として立ち上り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...何らの怨恨(えんこん)も憤りも軽侮も含まない目付きで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...国内のことに空(むな)しく慷慨悲憤(こうがいひふん)している連中などの...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ憤々(ぷん/\)とした怒りの納まらぬ母親の袖に縋(すが)つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...深い憤(いきどほり)を包むに苦しさうな顔付をすることが常であつた...
平出修 「瘢痕」
...從て外國人の憤りも強かつたが...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...堀の胸にあった不満や憤りが吸い取られてしまうのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...――全く彼女等も日増に鬱憤が積み重なつて...
牧野信一 「痴日」
...憤りの感情について考えます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...昂肩横刀の唾辯家にまことの志あるは見難しと存候小生など元々悲憤慷慨嫌ひの小膽者にて……云々...
吉川英治 「折々の記」
...憤(む)かッとしたものが漲(みなぎ)っていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...憤然(むっ)とした声でいった...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「青蠅」
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