...憔悴(しょうすい)した宣祖王(せんそおう)の竜顔(りゅうがん)を拝した...
芥川龍之介 「金将軍」
...容貌(かおかたち)いたく憔(やつ)れたり...
泉鏡花 「活人形」
...その時ゆくり無く自分の眼には冬枯のさびれた裏庭の隅に疎らな木立を透かしてガラス張りの大きな白い温室が少し靄に包れて無人島に漂泊した人の憔衰した眼に偶暗い沖を通過する白い朦朧とした汽船を見出した喜びのやうに...
千家元麿 「自分は見た」
...窓際にうずくまる憔悴しきった男...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...彼は自分の心からの憔悴(しょうすい)を彼女の前で隠した...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...恋と信仰との憔悴(しょうすい)の曲調があった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一種の憔悴のみが残される...
豊島与志雄 「聖女人像」
...貧乏で憔悴(しょうすい)していた人が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自働電話機の如きさへ甚だしく憔悴に及ぶことあり...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...とかれは憔悴した魂をはばたいてもがくのである...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...憔(やつ)れの見える美しい小さな顔を伊沢のほうへむけると...
久生十蘭 「雪間」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...目がくぼみ憔悴(しょうすい)しており...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...身も心も憔悴(しょうすい)し疲れて...
山本周五郎 「おれの女房」
...娘は身も心も憔悴(しょうすい)していた...
山本周五郎 「新潮記」
...心もち憔忰(しょうすい)して...
吉川英治 「夏虫行燈」
...そこには憔悴(しょうすい)した俵同心...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...見るからに憔悴して...
若山牧水 「樹木とその葉」
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