...憔悴した顔をして...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「「ケルトの薄明」より」
...さなきだに彼(かれ)の憔悴(しょうすい)した顔(かお)は不幸(ふこう)なる内心(ないしん)の煩悶(はんもん)と...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...何となしに憔悴(しょうすい)した表情がこの人の全外容に表われているのであった...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...B教授のどことなくひどく憂鬱(ゆううつ)な憔忰(しょうすい)した様子がいっそうはっきり目につきだした...
寺田寅彦 「B教授の死」
...ひどく憔悴(しょうすい)したつやのない青白い顔色をしてほかの人の群れから少し離れて立っていた姿が思い出される...
寺田寅彦 「備忘録」
...*煉瓦の色の憔心(せうしん)の見え匿(かく)れする雨の空...
中原中也 「在りし日の歌」
...また恐ろしく憔(じ)れてゐる...
中原中也 「山羊の歌」
...さう云ふ場合にすぐそれと気取られるやうな憔悴した後暗い状(さま)を見せまいとして...
長與善郎 「青銅の基督」
...ながれてゆく砂と砂との隙間から蛤はまた舌べろをちらちらと赤くもえいづるこの蛤は非常に憔悴(やつ)れてゐるのである...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...どこともなく老いて憔悴している母が...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...兄の顔色は憔悴(しょうすい)していた...
原民喜 「永遠のみどり」
...憔悴した頬が少年のそれのように生々とかがやき...
久生十蘭 「黒い手帳」
...ひどく憔(やつ)れて東京へ帰ってきた...
久生十蘭 「春雪」
...父の寝顔はすさまじいほど憔悴(しょうすい)してい...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...憔悴(しょうすい)した躯(からだ)つきには...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...蒼黒(あおぐろ)く憔悴した顔にふりかかっていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...躯もすっかり憔悴(しょうすい)しているようだった」舎人がなにか云おうとしたとき...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...憔悴(しょうすい)していた顔色にも...
吉川英治 「源頼朝」
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