...憔悴(しょうすい)した宣祖王(せんそおう)の竜顔(りゅうがん)を拝した...
芥川龍之介 「金将軍」
...第二にその後ろ姿は伝吉の心に描(えが)いていたよりもずっと憔悴(しょうすい)を極めていた...
芥川龍之介 「伝吉の敵打ち」
...憔悴(しょうすい)した顔を並べていた...
芥川龍之介 「水の三日」
...容貌(かおかたち)いたく憔(やつ)れたり...
泉鏡花 「活人形」
...肉体の憔悴(しょうすい)は彼と大差なかったが...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...すっかり憔悴して...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...前に会ったときより一段と憔悴の見える正造の顔を見つめつつ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...恋と信仰との憔悴(しょうすい)の曲調があった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すべはなかつた……寒い夜の自我像きらびやかでもないけれどこの一本の手綱をはなさずこの陰暗の地域を過ぎる!その志明らかなれば冬の夜を我は嘆かず人々の憔懆(せうさう)のみの愁(かな)しみや憧れに引廻される女等の鼻唄をわが瑣細なる罰と感じそが...
中原中也 「山羊の歌」
...また恐ろしく憔(じ)れてゐる...
中原中也 「山羊の歌」
...ひどく憔悴して見えた...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...手以外のところはすつかり憔悴しきつてゐるのだ...
林芙美子 「なぐさめ」
...ひどく憔(やつ)れて東京へ帰ってきた...
久生十蘭 「春雪」
...あなたがひどく憔悴なさらないうちに熱が落付いたのはほんとに何よりでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あの忘られない憔悴は今度ありません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...入口に近い、焼けた木の根に、きたない訓練服にゲートルで、よごれたリュックをわきに置いて、たった今よそから帰って来たらしい、憔悴した明...
三好十郎 「その人を知らず」
...こんな恋の憔悴(しょうすい)者にせめて話を聞いてやろうという寛大な気持ちをお見せになりましたか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夫が殆(ほとん)ど見ちがえるほど憔悴(やつれ)はてたのを...
室生犀星 「蛾」
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