...)島木さんは大分憔悴していた...
芥川龍之介 「島木赤彦氏」
...青年は数日の懊悩(おうのう)にめっきり憔悴(しょうすい)して...
海野十三 「白蛇の死」
...すっかり憔悴して...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...ただ満足そうに心から嬉しそうに幾分憔悴(やつれ)の見える頬に靨(えくぼ)を泛(うか)めていられるばかりであった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...ひどく憔悴(しょうすい)したような虚子の顔を見出したことも...
寺田寅彦 「高浜さんと私」
...ひどく憔悴(しょうすい)したつやのない青白い顔色をしてほかの人の群れから少し離れて立っていた姿が思い出される...
寺田寅彦 「備忘録」
...窓際にうずくまる憔悴しきった男...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...ひょっこり憔悴(しょうすい)した姿で戻って来た...
中島敦 「光と風と夢」
...然し私は憔悴した顏を見ることは却て苦痛の種でありました...
長塚節 「教師」
...ホンは女だから……」永い闘いに憔悴(しょうすい)しきった顔にいっそうの苦悩の色をみせながらルーダオは径々(みちみち)つぶやいていた...
中村地平 「霧の蕃社」
...自働電話機の如きさへ甚だしく憔悴に及ぶことあり...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...あはれな病人の身體は憔悴してしまつた...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...それらの憔悴した帽子のかげが...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...手以外のところはすつかり憔悴しきつてゐるのだ...
林芙美子 「なぐさめ」
...兄の顔色は憔悴してゐた...
原民喜 「永遠のみどり」
...あの方は驚くほど憔悴(しょうすい)なすっていられるように見えた...
堀辰雄 「菜穂子」
...憔悴した顔が蒼くなり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...憔悴(しょうすい)していた顔色にも...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索