...連日の心労に憔悴(しょうすい)し切った私が...
芥川龍之介 「疑惑」
...かくも憔悴しきった二人の戦隊長を見たことがなかったので...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...青年は数日の懊悩(おうのう)にめっきり憔悴(しょうすい)して...
海野十三 「白蛇の死」
...さなきだに彼(かれ)の憔悴(せうすゐ)した顏(かほ)は不幸(ふかう)なる内心(ないしん)の煩悶(はんもん)と...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...あれほど元気な君が二三日の間にすつかり憔悴してしまつてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...そして焦躁からやがて憔悴に変らなければ...
豊島与志雄 「新時代の「童話」」
...貧乏で憔悴(しょうすい)していた人が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こう憔悴(やつれ)ると憐(あわ)れになる...
夏目漱石 「坑夫」
...おん身がにくしんの兄はあまりに憔悴し...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...感傷の人犀星に逢へば菓子も憔悴す...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...兄の顔色は憔悴(しょうすい)していた...
原民喜 「永遠のみどり」
...何か目に立って憔悴(しょうすい)していた...
堀辰雄 「菜穂子」
...肘掛椅子で憔悴(しょうすい)しきった男が...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...憔悴し弱り切っているけど...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...どうやら疲れて憔悴(しょうすい)してるようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...憔悴(しょうすい)しちゃったよ...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...憔悴(しょうすい)した躯(からだ)つきには...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...彼が憔悴(しょうすい)しているさまを見たせいか...
吉川英治 「親鸞」
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