...よくよく憔悴(やみほう)けて了(しま)いました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...さらに寝台から私へ向けられた憔悴の顔が...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...下女となって惴々焉憔々乎として哀みを乞うようになると予言したものもあった...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...だが非常に憔悴(しょうすい)していた...
海野十三 「西湖の屍人」
...さなきだに彼(かれ)の憔悴(せうすゐ)した顏(かほ)は不幸(ふかう)なる内心(ないしん)の煩悶(はんもん)と...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...ただ満足そうに心から嬉しそうに幾分憔悴(やつれ)の見える頬に靨(えくぼ)を泛(うか)めていられるばかりであった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...彼は自分の心からの憔悴(しょうすい)を彼女の前で隠した...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...なにか苛立った憔悴のうちにありましたので...
豊島与志雄 「道標」
...かなしい薄暮かなしい薄暮になれば勞働者にて東京市中が滿員なりそれらの憔悴した帽子のかげが市街(まち)中いちめんにひろがりあつちの市區でもこつちの市區でも堅い地面を掘つくりかへす掘り出して見るならば煤ぐろい嗅煙草の銀紙だ重さ五匁ほどもあるにほひ菫のひからびきつた根つ株だそれも本所深川あたりの遠方からはじめおひおひ市中いつたいにおよぼしてくる...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...いちいち仔細に書きつけてあるので憔(やつ)れてしまった...
久生十蘭 「予言」
...その手も顏と同じやうに憔悴(せうすゐ)して見えるのが...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...ビートリスはあたかも憔悴(しょうすい)しきったかのように顔を仰向けにして座っていたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...どうやら疲れて憔悴(しょうすい)してるようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...憔悴(しょうすい)して震えていたけど...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...憔悴しきっている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...ひどく憔悴(しょうすい)した顔をしていた...
山本周五郎 「おばな沢」
...身も心も憔悴(しょうすい)し疲れて...
山本周五郎 「おれの女房」
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