...淋しい所をひとりで歩いているときなんぞに憑かれることがよくあるんで...
谷崎潤一郎 「紀伊国狐憑漆掻語」
...しゅッー吸殻の無我むくむくとした柳は夕闇を密造する磨りつくされ墨の暗黒童貞の間に華やかな夢を食べる飯食ふことに人生を浪費する神秘てふ永遠の憑きものに憑かれる海の蒼さは太陽の認識不足だ地上が太陽の思想にかぶれた...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...憑かれる方のもの...
豊島与志雄 「憑きもの」
...憑かれる人間があるばかりだというのは...
豊島与志雄 「憑きもの」
...憑かれるのを嬉しがってるのだ...
豊島与志雄 「憑きもの」
...生靈(いきりやう)に取憑かれるやうで氣味が惡いから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生霊や死霊に憑かれることは...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...この仕事に憑かれると抜け目なく立ち廻ることだけが人生の味になり...
久生十蘭 「黄泉から」
...取っ憑かれると放してくれない奴がいる...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...それ以来一層久慈の母は方位に憑かれるようになって...
横光利一 「旅愁」
...ふと取り憑かれることがある...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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