...何かに憑かれたような顔をしています...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「カスリイン・ニ・フウリハン(一幕)」
...――私は憑かれた人のように雪の原ッぱに立竦んでしまった...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...お常はとうと恋病(こひやまひ)に取つ憑かれた...
薄田泣菫 「茶話」
...魔に憑かれた者のように杖の足で土をはね跳ばしながら...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...私があの病気に取り憑かれたのは...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...△憑かれたもの! 私もその一人らしい...
種田山頭火 「其中日記」
...惨めにもそれは禁断の扉を開け耐え難い知識に取り憑かれた妻の表情だった...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...かれらのいわゆる物に憑かれた船にとどめられているのと...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...それは恐らく文壇的な文学的現実(?)に憑かれたカリケチュアだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...その『憑かれた女』の墓は...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...神かけてわしはあの『憑かれた女』を侮辱したためしはないよ! いや...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...こんな悪魔に憑かれたような女を振り切るためには...
外村繁 「日を愛しむ」
...なにかに憑かれたような気持ちだ...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...憑かれた者のように筆を走らせました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...小判に憑かれたり」「先づ聽いて下さいよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...憑かれた風景は明るくなり始めた...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...褌一つのまま憑かれたやうに室内をぐるぐる廻り出した...
北條民雄 「間木老人」
...デモンに憑かれた小林にはそれをふり落すためには...
堀辰雄 「手紙」
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