...十六節は「罪を取ること水を飲むが如くする憎むべき穢(けが)れたる人」なる語を以て...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...何故か本庄は心から彼等を憎む気にはなれなかった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...彼を憎むエセックスが熱烈にサア・ロバアト・シドニイの任命を主張した...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...アートレ,デース及び其贈遺を痛く憎むとも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...おそらく二人を憎むだけの力もないだろう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この憎むべき女性が...
中里介山 「大菩薩峠」
...溝口屋を憎む心には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...理性が万物の根拠でありそして万物が・理性あるならば若し理性を棄て理性を憎むことが不幸の最大なものであるならば……...
林芙美子 「浮雲」
...此方から行くと家の恥辱にも成る實に憎むべき奴ではあるが...
樋口一葉 「うつせみ」
...何人よりも烈しく不正を憎む...
久生十蘭 「魔都」
...嗽ひの水を口にふくむと憎むべき鳥を眼がけて...
牧野信一 「鸚鵡のゐる部屋」
...自分が最も憎む! 男の不誠実性が――...
牧野信一 「蔭ひなた」
...矢張り憎む可き記事であつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...けれども上層階級の無能や朝臣の奴隷根性を憎む心...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...実に憎むべき汚職事件からきているのです」「おしょくッてなに者だい」「汚職...
山本周五郎 「思い違い物語」
...憎むとすれば梓その者ではなく...
山本周五郎 「失蝶記」
...義経は自分を憎むと同じように兄のそうした冷酷(れいこく)な裁きを憎悪せずにいられなかった...
吉川英治 「源頼朝」
...しかし悪を憎む道徳的疳癪からではない...
和辻哲郎 「転向」
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