...百の霹靂火が平氏の跋扈を憎み...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...憎んで憎みきれないところにこそ彼があるのであつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...愛も憎みも他所(よそ)にして...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...貴婦人はこれを憎み...
太宰治 「黄村先生言行録」
...徹底的に人を憎みきれない純良性から...
中里介山 「大菩薩峠」
...憎みながらも永く忘れずに思いつづけていたことを嗤(わら)うでしょう...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...延子の有りがたさ加減をすつかり挑発された上句烈しい憎みを覚えた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...その時悟空は玄奘に憎みさへ感じたものだつた...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...ところが憎みについては同樣の段階を區別し得るであらうか...
三木清 「人生論ノート」
...ひとは愛と憎みとに心が分裂するという...
三木清 「人生論ノート」
...それよりも一般の社會に惡を憎み...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...または彼女を憎みさげすむことに飽きるように...
山本周五郎 「青べか物語」
...彼は眼にはいるすべてのものを憎み...
山本周五郎 「さぶ」
...――みんなそれぞれ狡猾でいやらしい、だがそうやって伝九郎をいためつけ、彼を騙(だま)し、彼を憎み、彼からくすねたり奪ったりしながら、かれら自身もそれほど恵まれはしなかったであろう...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...天子はかえって彼を憎み...
吉川英治 「三国志」
...ただおん身あるがためと憎み...
吉川英治 「親鸞」
...どうしても憎みきれない天性らしい...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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