...やはり愛し合う為に憎み合いながら...
芥川竜之介 「歯車」
...若し憎みの故にその器を取って直ちに粉砕してしまう人があったとすれば...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...私の「毒牙」を憎み呪(のろ)っているというのをはっきり...
高見順 「如何なる星の下に」
...寒い時分に夫の寝床へもぐり込んで行くこの猫を憎み...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...僕は君を呪(のろ)いもし憎みもして...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...一人残らずことごとく憎みかつ軽蔑していた...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...彼らは怒りたち、殴り合い、憎み合い、癪(しゃく)にさわったように唸(うな)りだす...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...大井半之助は石崎金次の惡事を憎み乍らも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お互にどんなに憎み合つてゐるか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...憤りもなく憎みもなく...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...憎みの習慣性がその自然性を現はすとすれば...
三木清 「人生論ノート」
...憎みの習慣性がその自然性を現わすとすれば...
三木清 「人生論ノート」
...強(あなが)ちに憎み賤(いや)しむことのできぬほど...
柳田国男 「木綿以前の事」
...冷たく憎みあっているか...
山川方夫 「愛のごとく」
...かくの如く憎み合っている両豪が...
吉川英治 「三国志」
...高氏を憎み、また高氏の越権をあげて、「彼こそは、第二の高時だ」と、いったという大塔ノ宮の弾劾(だんがい)は、宮中をおどろかせた...
吉川英治 「私本太平記」
...もう憎み合えない馴(な)じみになっている...
吉川英治 「新書太閤記」
...憎みながらそれには一目(いちもく)おいておりますので」「だまれ」国時は...
吉川英治 「親鸞」
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