...まともに吹きつける埃風の中にW君の軽薄を憎みながら...
芥川龍之介 「漱石山房の冬」
...奸詐を憎み高貴を愛する者は決して謙遜であつてはいけない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...然し私がそれを憎みはじめたならば...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...若し憎みの故にその器を取って直ちに粉砕してしまう人があったとすれば...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...ディオニシアスを蛇(へび)のように憎み出しました...
鈴木三重吉 「デイモンとピシアス」
...リコオルゴスを悠々の生を送れる神明はかくして憎み...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...友さんは憎みはじめたら...
中里介山 「大菩薩峠」
...一人残らず憎みます...
中里介山 「大菩薩峠」
...日頃お茂与を憎みつづけて来たから――キット誰かに言った...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なんだか日本人を憎みすぎている...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...被告はこれまで、呪いとか、憎みとか、不平とかいうものを知らなんだ...
平林初之輔 「犠牲者」
...……夫は愛と憎みにさいなまれて...
正宗白鳥 「奇怪な客」
...私は憎みを生への有害な侵害からして理解する...
三木清 「歴史哲學」
...憎みはカリカチユアとなる...
宮原晃一郎 「愛人と厭人」
...時間のおくれたことを源氏は憎みながらも寝室へ呼んだ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ある限りの悪称をもって憎み罵(ののし)っているのは...
柳田国男 「海上の道」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...お互ひ「もとこれ同根より生じながら」憎みあはなくちやならないか...
吉川英治 「折々の記」
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