...いつだって憎たらしい婆あではあるが...
高見順 「いやな感じ」
...「ああ憎たらしい...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...あんな憎たらしい子供に金なんかやるものかと私はチヱリーを買つたことを吻として考へたのだけれども...
林芙美子 「子供たち」
...光丸を、一体、どこに隠したんですか」「光丸?……光丸がいないんですか」「まあ、白ばくれて、憎たらしいこと...
火野葦平 「花と龍」
...あの山高帽子をアミダに被つて頬つぺを突つぷくらせてゐる憎たらしい面つきと云つたら……」「狒々親爺奴が! あいつが近頃...
牧野信一 「鬼の門」
...不断(ただ)でさえ日の眼に当ることなしに不断にじめじめと陰険な渋面をつくって猜疑(さいぎ)の眼ばかりを据えているあの憎たらしい坂道は...
牧野信一 「ゼーロン」
...何とも憎たらしいごろん棒であつて...
牧野信一 「バラルダ物語」
...憎たらしい、横柄な口も利かなくなった...
宮本百合子 「秋の反射」
...憎たらしいところが出てくるけれど...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...なんて憎たらしいつらをしているんだろう...
山本周五郎 「季節のない街」
...ですか」岡村はわざと憎たらしい調子で云った...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
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