...四方八方からせきたてられて疲労困憊しながら...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ようやく極度の疲労と困憊(こんぱい)の色とは影濃く迫りきたったのであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...がさがさと憊(くたび)れた神経に刺さるような音を立て...
徳田秋声 「あらくれ」
...寝るにも起きるにも着たきりの黒い洋服とともに憊(くたぶ)れはてて...
徳田秋声 「仮装人物」
...當時の困憊した經濟事情からただ利をもとめるやうなものもあつたらうし...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...今もなお彼を疲憊(ひはい)さしていたが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...現代の芸術家らの力を疲憊(ひはい)さしてる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...享楽的な疲憊(ひはい)した多くの小大家らが使徒だなどとあえて自称してるのは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あんなに疲憊しつくしていたのが...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...私は頭と身体とが困憊しきっていた...
豊島与志雄 「理想の女」
...困憊(こんぱい)と...
夏目漱石 「坑夫」
...精神の困憊(こんぱい)と...
夏目漱石 「それから」
...其の後の家庭的困窮疲憊(ひへい)は残らず彼女から若い女の持つ魅力を奪い去って了い...
西尾正 「陳情書」
...いずれも疲労困憊の色を浮かべ...
久生十蘭 「魔都」
...巨人に根を肩にさせ自分は枝の岐(また)に坐っているのを巨人一向気付かず一人して大木を担げ行(ある)いたので憊(つか)れてしまった...
南方熊楠 「十二支考」
...疲労困憊(ひろうこんぱい)の極に達していたわれわれに対して...
吉川英治 「三国志」
...曹操を始め幕下の者の疲労困憊(ひろうこんぱい)は...
吉川英治 「三国志」
...志を得ない人間の疲れと困憊(こんぱい)が纒(まと)っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索