...このような失望と困憊のあとに...
海野十三 「地球発狂事件」
...だが、記者たちは、いずれも困憊し、そしていずれも苦(に)が蟲(むし)を噛みつぶしたような顔をしていた...
海野十三 「地球発狂事件」
...極度の神経の疲憊と過度な労働とで...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...筋肉の機能次第に衰憊したると共に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...疲憊(ひはい)しつくさんとする焦燥のうちに漂っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生活に困憊(こんぱい)し...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...みずから自分の身を疲憊(ひはい)さし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ジャン・ヴァルジャンは困憊(こんぱい)して家に帰ってきた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...汗(あせ)がびつしりと髮(かみ)の生際(はえぎは)を浸(ひた)して疲憊(ひはい)した身體(からだ)をおつぎは少時(しばし)惘然(ぼんやり)と庭(には)に立(た)てた...
長塚節 「土」
...困憊(こんぱい)と...
夏目漱石 「坑夫」
...困憊し切った身体(からだ)を...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...長途の旅に困憊(こんぱい)し尽した姿ながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...秋の眩輝(ぐれあ)に犯されて、困憊の、ざざといふ風や光や、その微かな参差の奥に人を喚んでゐる、あはれ黒松属であらう...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...炎天に赤帽の荷を担(にな)い歩み憊(つか)れて猴多き樹下に止まり...
南方熊楠 「十二支考」
...歳晩の茶山の詩には絶て衰憊(すゐはい)の態が無かつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...反対にこっちが踊らされて疲労困憊(こんぱい)するか...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...山上の困憊(こんぱい)は司馬懿の知るところとなった...
吉川英治 「三国志」
...その困憊(こんぱい)のあげくが興世王から...
吉川英治 「平の将門」
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