...白髯橋をわたり玉の井に少憇し十二時歸宅...
心猿 「荷風翁の發句」
...新橋停車場前の或休憇所に車を降り...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...此途(みち)は凡(すべ)て農業(のうげふ)の通路(つうろ)なれば憇(いこ)ふべき茶店(ちやみせ)もなく...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...暫(しばら)く憇(やすらひ)てまたのぼり/\て神楽岡(かぐらがをか)といふ所にいたれり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...我輩の唯一の憇(いこ)ひの巣だ...
太宰治 「お伽草紙」
...憇ひの巣を期待するのが...
太宰治 「お伽草紙」
...赤い車海老はパセリの葉の蔭に憇ひ...
太宰治 「逆行」
...日を避けて憇へば...
長塚節 「草津行」
...賤家の籬外に憇ふ...
長塚節 「草津行」
...皆茲に至りて憇ふなり...
長塚節 「草津行」
...其に一茶店を得て憇ふ...
長塚節 「草津行」
...そこに十分間の休憇があつた――その間...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...蒲團の一隅に憇(やす)んでゐた私の肘(ひぢ)がそれを押へつけてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...アルビオンの崖(がけ)の上に憇(いこ)つて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私の憇(いこひ)は十分に安らかだつたかも知れない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...この孤獨――人界からの放逐!憇(いこひ)の錨(いかり)が切れたばかりか...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私の大事なものに腕を捲き――愛するものに唇をつけ――信頼するものゝ上に憇(いこ)ふ特權を得る...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私達は牧草を分けて一列の大きな楊柳の蔭で小憇した...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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