...彼は最近煩悶憂苦しているようだ...
...煩悶憂苦することは人間だれにでもあることだ...
...煩悶憂苦の果てに、彼は新たな人生をスタートした...
...煩悶憂苦の中から抜け出すために、読書を始めた...
...煩悶憂苦の原因を解決するために、精神科医に相談しよう...
...この著のさらに世の憂苦を除き去るの一助として存せんことを...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...互に憂苦を等しくするもの...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...正造の胸底には有形上の貧窮より遙かに切迫した憂苦が巣喰っていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ああ此現状に遇するに於ては大満足たるや如何なる憂苦困難を重ねたるも...
関寛 「関牧塲創業記事」
...今までの憂苦は全く忘れられて...
近松秋江 「湖光島影」
...少女は痛く憂苦の有樣であつて助けを王に求めたのである...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...過去の憂苦も行末の心配も吉野紙を距(へだ)てた絵ぐらいに思われて...
寺田寅彦 「障子の落書」
...トロイア軍にアキリュウス艱難憂苦蒙(かうむ)らす...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...また超人間的事業の重圧の下にあるその憂苦を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは多大の憂苦と責任とのこもった直接的宗教である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...運命論者の如く殆(ほと)んど未来に対して何らの考慮憂苦をも有せざる事なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...種彦はさすがに心の憂苦を忘れ果てるというではないが...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...あらゆる憂苦もさらりと忘れ去り...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...一方では人間の憂苦を抜済せんと...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...僕らの人生について思惟することはひさしく既に轉變の憂苦をまなんだここには爽快な自然があり風は全景にながれてゐる...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...憂苦(ゆうく)といおうか...
長谷川時雨 「九条武子」
...――そしてその次にきたものは、悔恨のあらゆる深みを通っての、憂苦にみちた、なやみの旅であった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...および憂苦に閉じられているであろう父の尾張中将の手許(てもと)へ送り届けなければなりません...
吉川英治 「江戸三国志」
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