...彼は「憂世」な気分で家に帰った...
...「憂世」な雰囲気の中、静かに話し合いを進めた...
...彼女は「憂世」な表情をしているように見えた...
...「憂世」に暮れている人には、心を癒す時間が必要だ...
...彼は「憂世」に理由があったのか、話を聞いてみたいと思った...
...苦しき憂世にたつき求むとて...
大町桂月 「杉田の一夜」
...風月に神を破り花鳥に心を労するということも畢竟憂世(うきよ)を背景にしていうことである...
高浜虚子 「俳句への道」
...憂世(うきよ)に(あ)き果(は)てた此(この)肉體(からだ)から薄運(ふしあはせ)の軛(くびき)を振落(ふりおと)さう...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...数多の憂世慨時の人物をば草莽(そうもう)に蟄伏(ちっぷく)せしめ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...「解脱(げだつ)と拘泥(こうでい)……憂世子(ゆうせいし)」と云うのがある...
夏目漱石 「野分」
...あの憂世子(ゆうせいし)と云うのは……」「あれは...
夏目漱石 「野分」
...ほんとに憂世(うきよ)ではあるといい...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...憂世の士君子と称し...
福沢諭吉 「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」
...されどその頃の妾は憂世(ゆうせい)愛国の女志士(じょしし)として...
福田英子 「妾の半生涯」
...定めとてもない漂泊の旅に転々として憂世(うきよ)をかこちがちな御面師が...
牧野信一 「鬼涙村」
...定めとてもない漂泊の旅に転々として憂世をかこち勝ちな御面師が...
牧野信一 「鬼涙村」
...憂世を喞つて悲しんでも...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...これも憂世の何やらで――などゝわたしは凝つと神妙に堪へて...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...誰しも憂世に在る思ひを忘れて...
牧野信一 「武者窓日記」
...明治二年春王正月、大日本憂世子...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...公儀の八釜(やかま)しい憂世(うきよ)を三分五厘に洒落(しゃれ)飛ばし...
夢野久作 「近世快人伝」
...そして時代の腐敗に愛想をつかして常に傍観者の態度を取っていた清節孤痩(こそう)の憂世家たちも...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...人間同志の今の不安を見過し得ない憂世(ゆうせい)の血が...
吉川英治 「親鸞」
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