...南洲答へて曰ふ、西郷隆盛在り、憂ふる勿れと...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...縱(たと)ひ渠(かれ)一たびその願の成らざるを憂ふとも...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...ひたすらに吾人の愛顧の衰へざらむことを憂ふるものは英吉利(イギリス)にあらずや...
石川啄木 「閑天地」
...之を藏めて失はんことを憂ふ...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...身體を憂へずして衣を憂ふる人のみ...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...たゞ憂ふるところは専政...
種田山頭火 「其中日記」
...又權勢の大なるに其目曳かれて憚りて劣れる者を取る勿れ』しかいふ彼は金髮のメネラオスのため憂ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...政府に一定の方針なく朝令暮改の窮状笑ふべく憂ふべきなり...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...その眞に「憂ふべき現象」を以て...
萩原朔太郎 「童話と教育について」
...正に大いに憂ふべき教育上の問題である...
萩原朔太郎 「童話と教育について」
...一國文化の將來を憂ふる者の...
萩原朔太郎 「ローマ字論者への質疑」
...此禍の憂ふ可きもの多くして之を憂る人の少なきは...
福沢諭吉 「帝室論」
...酒樽は常に憂ふるところもなく満々として...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...一切の明日を憂ふ勿れ...
牧野信一 「途上日記」
...只々此病の為に日月を縮められ其目的を達し得ざるを憂ふるのみなり...
正岡子規 「読書弁」
...近くは他家の祝宴に招かれた席上昏倒したといふ憂ふ可き事の爲であつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...又時勢の推移に就いて深く憂ふる所あり...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...国を憂ふることをゆるさず...
吉田松陰 「留魂録」
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