...その為めには彼は憂えないのみか...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...外敵を憂えることをほとんど要しなかったような多年の歴史が国民にかような習性を形作るに至らしめたと見ることがおそらく正しいのであって...
石原純 「日本文化と科学的思想」
...正造はこれを聴いて「正当の手続きでない」と憂え...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それを憂えるからして...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...俺は何を憂えているのだろうという疑問が来た...
高見順 「いやな感じ」
...士分の者らしいのも二人や三人ではないから、それがために多きを加えず、少なきを憂えず...
中里介山 「大菩薩峠」
...我々と共に憂えたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...あまつさえ眼病を憂えた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...私は文字を知る者を憂えさせてばかりいてはいけないということを...
柳田国男 「故郷七十年」
...国体の将来を憂えたりしておられたものですが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...憂えているところへ...
吉川英治 「三国志」
...天下の将来を憂えぬことである...
吉川英治 「三国志」
...姜維(きょうい)が憂えて...
吉川英治 「三国志」
...と直義には憂えられもし...
吉川英治 「私本太平記」
...それは憂えるほどなことでもない...
吉川英治 「私本太平記」
...それを思えばこそ、憂えればこそ、面(おもて)を冒(おか)して、自分たちは、諫(いさ)めに出たものである...
吉川英治 「新書太閤記」
...ふと憂えしめるほどだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しかもすぐあとで小勢に過ぎたことを憂え...
和辻哲郎 「鎖国」
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