...其(そ)の分量の少なきを憂えず...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...同情を有するものもまた同様の意見を抱いて憂えたのであった...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...大切な方向が見落されはしないかを吾々は憂えるのであって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この北支問題を目して北支独立に導く心算ではないかと憂えた向きもあったようだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...天下を憂える者として...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...国のためにそれを憂えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...後顧の憂えがなくなってしまいさえすれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...三蔵法師(さんぞうほうし)を救い出すなり)の成否を憂えるだけで...
中島敦 「悟浄歎異」
...その家の微禄のために散佚の恐れあるを憂えられて...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...憂え諫むる人をして表を匱に納(い)れしめ...
南方熊楠 「十二支考」
...今となっては最右翼の考えでさえも真に国を愛し憂える真剣なものならば言い方はいろいろに違っても...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...父が不機嫌になるのとを憂えて泣くのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...「――国家将来について憂え金銭について憂う...
山本周五郎 「季節のない街」
...しかし、憂えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...――痛切に、今の人間どもが、憂えられる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...憂えられる...
吉川英治 「源頼朝」
...父母病弱なる者には父母の疾(やまい)を憂えよと言い...
和辻哲郎 「孔子」
...ただ悟道のいまだしきことをのみ憂え...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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