...わが人民の結合力に乏しきを憂う...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...八十年ほどは非常に憂うべき状態にあったのである...
大隈重信 「選挙人に与う」
...憂うべきことながら...
豊島与志雄 「風俗時評」
...半ば口の中で憂うつな独白をもらした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これは憂うべきことに違いない...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...茂太郎は、あらんかぎりの愉悦を以て、あらんかぎりのあこがれを捧げて、星をながめているのだが、虫を聞いている弁信の面(おもて)から、泣くが如く、憂うるが如き、一味の哀愁を去ることができません――これは二人の性格の相違にもよるのでしょうが、すべて天上を見るものには、無限のあこがれがあって、地上に眼を転ずる時は、誰しも一味の哀愁をわすれることができないのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ憂うるところは彼等を踊らせる舞台廻しがいないことだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...国を憂うる人は甚だ少い...
新渡戸稲造 「真の愛国心」
...未来を助かる道を得たれば憂うる心は聊(いささか)も無い...
野村胡堂 「十字架観音」
...常に人の憂うるを見て悦ぶを見ず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...今のこの不遜軽躁(ふそんけいそう)なる世態に感動してこれを憂うるははなはだ善(よ)し...
福沢諭吉 「徳育如何」
...一金額の乏しきを憂うる而已(のみ)との言に儂(のう)は大いに感奮する所あり...
福田英子 「妾の半生涯」
...ただ憂う、君が名の……」という句を何の事やら分らずに口ずさんでいるうち、これはひょっとすると私に宛てられたものかも知れないと思い出した...
堀辰雄 「楡の家」
...国のためにすこぶる憂うべし...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...明日を憂うる愚をばなすまじ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この人達はそれぞれ祖国を愛し憂うる紳士達だ...
横光利一 「欧洲紀行」
...真に国を憂うる英雄ではない...
吉川英治 「三国志」
...山に依って東進するようだったら憂うべきだが...
吉川英治 「三国志」
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