...最も憂うべきことである...
大隈重信 「選挙人に与う」
...八十年ほどは非常に憂うべき状態にあったのである...
大隈重信 「選挙人に与う」
...天下国家を憂うるものが婦女子の言動をすると思ったから腹が立った」「やっぱり聾の早耳の部類だよ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...八歳を頭(かしら)に四人の男の子があるというその仮り親の家でのひと月足らずのあけ暮れは赤ん坊にとっては憂うつ極まるものであったらしい...
壺井栄 「一つ身の着物」
...そして激変を憂うるとのことである...
豊島与志雄 「恩人」
...半ば口の中で憂うつな独白をもらした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...茂太郎は、あらんかぎりの愉悦を以て、あらんかぎりのあこがれを捧げて、星をながめているのだが、虫を聞いている弁信の面(おもて)から、泣くが如く、憂うるが如き、一味の哀愁を去ることができません――これは二人の性格の相違にもよるのでしょうが、すべて天上を見るものには、無限のあこがれがあって、地上に眼を転ずる時は、誰しも一味の哀愁をわすれることができないのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...国を憂うるに至った人が多かったが...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究後日譚」
...これを憂うる人もあろうが...
新渡戸稲造 「自警録」
...ここにまた二個の憂うべき事併発し来りたり...
野中到 「寒中滞岳記」
...あるいは過度の専門化による人間性からの逸脱を憂うる声は絶えない...
信時潔 「望ましい音楽」
...おのずからその日常生活に現われてくる憂うべきことを看過(みすご)さず...
羽仁もと子 「おさなご」
...そもそも論者の憂うるところを概言すれば...
福沢諭吉 「徳育如何」
...唐の僖宗の子普聞禅師は山に入って菜なきを憂うると虎が行者に化けてその種子をくれて耕植し得た...
南方熊楠 「十二支考」
...お家の浮沈を憂うるとか...
吉川英治 「黒田如水」
...真に国を憂うる英雄ではない...
吉川英治 「三国志」
...絶えず蜀自体の内にさまざまな憂うべきものが蔵されておったような危機に於てをやである...
吉川英治 「三国志」
...秀吉は憂うるの余り京都に良医があるということを口実にして...
吉川英治 「新書太閤記」
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