「憂」の意味
心配や悲しみ
小説での「憂」の使い方
...Tはかなり深い憂鬱な処をもっていました...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...天願氏は極端に憂欝そうな表情をして壁に倚(よ)りかかり...
梅崎春生 「風宴」
...色は憂鬱(ゆううつ)な白さで...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...きつと わたしの憂はわたしの弱い身体(からだ)を中庸の微韻のうちに保つ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...わたしはそれが憂鬱だったのか湧きかかった恍惚だったのかおぼえていない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...御身は憂(う)きに心を傷(やぶ)りぬ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...見ると友人は黒々とした憂鬱の餌食になっている...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...憂鬱な仮面になっていた...
豊島与志雄 「裸木」
...孤独や憂愁やひとり身から脱していたであろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...明日の朝の事を考えると憂鬱になって来る...
林芙美子 「新版 放浪記」
...女郎の憂さ晴らし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...その技芸の教授を先にして道徳の教を後にするを憂(うれう)る者なきに非ず...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...仔細に考へて見ると私だけがいつの間にか彼女からとりどりの憂鬱を感ずるやうに変つたらしく...
牧野信一 「サロメと体操」
...何時の間にか云ひやうのない憂鬱――見たいな思ひに襲はれながら...
牧野信一 「山峡の村にて」
...哀(かな)しみは遠き窓より我に来(き)ぬ夜(よる)を催す黒雲(くろくも)の如(ごと)恋人と世界を歩む旅に居てなどわれ一人さびしかるらんわが脊子(せこ)よ君も物憂し斯(か)かること言放(いひはな)つまで狂ほしきかな宿の近くにババリヤ公園があつて...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...まだまだあなたの憂いはかろい...
吉川英治 「三国志」
...お上(うえ)の憂さをおなぐさめするようには計ろうてもらえぬか」「いや...
吉川英治 「私本太平記」
...裾野(すその)の雲は晴れました」「甲斐(かい)ざかいの憂惧(うれい)がされば...
吉川英治 「神州天馬侠」
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