...島崎藤村(しまざきとうそん)が「もっと頭(かしら)をあげて歩け」と慷慨(こうがい)した...
芥川龍之介 「毛利先生」
...慷慨(かうがい)に堪へないやうな顔をして口を噤(つぐ)んだ...
石川啄木 「葉書」
...斎田慷堂の家へ電話をかけて...
高見順 「いやな感じ」
...慷堂は、うしうしと犬の喧嘩(けんか)でもけしかける調子で、「血の気の多いこのあばれん坊は、まだ何をやらかすか分らん」俺のことをそう言って、「北槻中尉も、なかなかの激情家だな」「だって、先生……」「わしだって、大杉栄とつきあいのあった男だ」「先生が?」童顔を醜く歪(ゆが)ませた中尉に、「北槻中尉だって、レーニンとつきあっとる」ワッハッハと慷堂は笑って、「カタキ同士の君たちを、そのうち、わしが仲良くして見せる...
高見順 「いやな感じ」
...瀬良は母親の姓ですか」当り前のことを聞くなといった顔で慷堂は...
高見順 「いやな感じ」
...慷堂の話は、血湧き肉おどるという形容が誇張でなく当てはまる話だったが、それで俺が唸ったのではない...
高見順 「いやな感じ」
...すると慷堂が、「君は、兵役はどうなのだ」「クジのがれです」と俺は言ったが、明らかに忌避(きひ)されたのだ...
高見順 「いやな感じ」
...慷堂先生にも、これだけは極秘だ」と砂馬は険(けわ)しい表情で釘をさした...
高見順 「いやな感じ」
...「あれはなかなか利口な男だ」にがにがしそうに慷堂が...
高見順 「いやな感じ」
...要するに慷堂は、お前はお前の道を行けと俺を突っ放しているのだ...
高見順 「いやな感じ」
...慷堂の手紙を見て...
高見順 「いやな感じ」
...慷堂のところにも行ったのだ...
高見順 「いやな感じ」
...「前の女中さんは?」俺が聞くと慷堂は...
高見順 「いやな感じ」
...一時は慷堂の先輩格として支那革命に挺身(ていしん)した悲堂も...
高見順 「いやな感じ」
...」それでも「慷慨悲憤」はなお...
豊島与志雄 「春」
...慷慨(こうがい)の気節もあり...
中里介山 「大菩薩峠」
...慷慨と共に前途に希望を置いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...当時の慷慨家をして「彼巍然(ぎぜん)たるニコライ会堂」あるいは「東京市中を睥睨(へいげい)する希臘(ギリシャ)教会堂」と慷慨せしめたる...
正岡子規 「四百年後の東京」
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