...島崎藤村(しまざきとうそん)が「もっと頭(かしら)をあげて歩け」と慷慨(こうがい)した...
芥川龍之介 「毛利先生」
...一筋縄ではいかないじいさんだ」侮(あなど)りとも敬服ともつかぬ語調で砂馬は言って、「悲堂、歌堂、慷堂、慨堂という支那浪人の四人組のひとりだ」「悲歌慷慨(こうがい)か」「四人とも自由民権論者だったらしい...
高見順 「いやな感じ」
...ひどく好機嫌の慷堂は...
高見順 「いやな感じ」
...ことわりました」「ことわった?」なぜ? とは聞かず慷堂は...
高見順 「いやな感じ」
...君は砂馬慷一に会ったか」「いいえ...
高見順 「いやな感じ」
...先輩と牛鍋(ぎゅうなべ)つつきながら悲憤慷慨(こうがい)せよ...
太宰治 「困惑の弁」
...つねに正確に悲憤慷慨(こうがい)におわる...
谷譲次 「踊る地平線」
...満腔(まんこう)の慷慨(こうがい)黙々に付するに忍びず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...風向きが悲歌的であるか慷慨的(こうがいてき)であるかに従って...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...嗚呼悲歌慷慨の政客何ぞ独り排日問題をのみ口にしてジャムを口にせざるや...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...国内のことに空(むな)しく慷慨悲憤(こうがいひふん)している連中などの...
中里介山 「大菩薩峠」
...あれは天才である、詩人を以て目すべきものではない、慷慨家であって、学者として見ては違う、その文章も、漢詩も、和臭の豊かなところが、すなわち山陽の山陽たる所以(ゆえん)であって、彼は漢詩の糟粕(そうはく)を嘗(な)めている男では無(ね)え、むしろ漢詩の形を仮りて日本を歌ったものだ、彼に於て、はじめて醇乎(じゅんこ)たる日本詩人を見るのだ、意気と、声調を以て日本を歌ったものに、古来、彼以上のものがあるか、なんぞと言い出したので、人々を呆気(あっけ)に取らせました...
中里介山 「大菩薩峠」
...其始メヤ松籟ノ遠巒ヨリ来ルガ如ク然※然、忽チニシテ行雲ヲ翻ヘシ忽チニシテ急雲ヲ飛バシ、颯々トシテ簾幃ヲ捲キ磊々トシテ屋瓦ニ震ヒ、而シテ細カニ其ノ声ヲ品スレバ紳士応対ノ声、武夫慷慨ノ声、女児呻吟ノ声、婢子諧謔ノ声、笑声哭声忿声驚声、叱ノ声論難奮諍ノ声、剣ヲ按ズル声仏ヲ念ズル声、各種ノ声瞭然析ツ可シ...
成島柳北 「他山の石」
...中世紀のナイトのように慷慨悲憤しました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...或は江戸の御老中が詰(つま)らないとか云うような慷慨(こうがい)談を頻りに云て居る...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...悲哀とか慷慨(こうがい)とかにて情の迫りたる時...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...古より慷慨悲憤の詩歌に佳作無きは虚飾多きためなり...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...慷慨主人歌...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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