...島崎藤村(しまざきとうそん)が「もっと頭(かしら)をあげて歩け」と慷慨(こうがい)した...
芥川龍之介 「毛利先生」
...といふは自分達は失敬ながら世界を知らないで蚊の臑(すね)のやうな痩腕を叩いて日本主義の国粋主義のと慷慨(かうがい)振る癖に...
内田魯庵 「犬物語」
...言ってやがると砂馬慷一(すなまこういち)はその小ぜにをひったくるようにした...
高見順 「いやな感じ」
...その砂馬さんに慷堂先生を会わせようというのは...
高見順 「いやな感じ」
...俺はひとりで斎田慷堂の家へ行った...
高見順 「いやな感じ」
...スグカエレ? この宿を俺は慷堂には知らせてないのに...
高見順 「いやな感じ」
...そのために慷堂は俺を呼びかえしたのでもあった...
高見順 「いやな感じ」
...「慷堂先生だって...
高見順 「いやな感じ」
...南一光も……」慷堂もあの事件に参加しているのだろうか...
高見順 「いやな感じ」
...要するに慷堂は、お前はお前の道を行けと俺を突っ放しているのだ...
高見順 「いやな感じ」
...「あれは悲憤慷慨(こうがい)派だな」「なんの派……」「君はちがうな」俺は口とは別のことを考えていた...
高見順 「いやな感じ」
...ことわりました」「ことわった?」なぜ? とは聞かず慷堂は...
高見順 「いやな感じ」
...義兵を挙げて王室を佐(たす)くべし」と慷慨(こうがい)し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...当時流行の尊王攘夷とか慷慨悲憤などを述べれば...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...松崎は世間に対すると共にまた自分の生涯に対しても同じように半(なかば)は慷慨(こうがい)し半は冷嘲(れいちょう)したいような沈痛な心持になる...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...慷慨淋漓(こうがいりんり)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...当時の慷慨家をして「彼巍然(ぎぜん)たるニコライ会堂」あるいは「東京市中を睥睨(へいげい)する希臘(ギリシャ)教会堂」と慷慨せしめたる...
正岡子規 「四百年後の東京」
...大きな声に抑揚(よくよう)をつけて慷慨(こうがい)の語気を詩のように呶鳴りつづけていた...
吉川英治 「親鸞」
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