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饗庭篁村 「木曾道中記」
...慵(ものう)く夢のやうに聞えた...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...生きて居る事が慵くてやり切れないと云ふ感じを感ずるともなく...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...病床の作者の自愛を祈るあまり慵斎(ようさい)主人...
太宰治 「虚構の春」
...ここは何処なの」女が慵(ものう)い声で訊くと...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「ペルゴレーズ街の殺人事件」
...慵(ものう)げな眼を見張って...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...どんよりとした慵(ものう)げな瞳(ひとみ)を開けて...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...どんよりとした慵(ものう)げな瞳を開けて...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...主婦(あるじ)は今起きたばかりの慵(だる)い体をして...
徳田秋声 「足迹」
...心も体も一種の慵(ものう)い安易に侵されるのであったが...
徳田秋声 「黴」
...暑いことと言つたら!融は筋肉がぐしや/\に熔けるかとおもふほど慵(だる)かつた...
徳田秋聲 「歯痛」
...慵いことだと思(おも)はれた...
徳田秋聲 「微笑の渦」
...生きることに不思議な慵るさを感じた...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...何となく生きるのが慵く...
徳田秋聲 「佗しい放浪の旅」
...友人佐藤慵斎(ようさい)君の文集に載っている其(その)論に譲って...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...慵(ものうげ)に揺れかかっている...
夏目漱石 「草枕」
...どこかへ遠足でもしようじゃありませんか」兄はかすかに「うん」と云って慵(ものう)げに承諾の意を示した...
夏目漱石 「行人」
...さうして其(その)倦怠(けんたい)の慵(ものう)い氣分(きぶん)に支配(しはい)されながら...
夏目漱石 「門」
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