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饗庭篁村 「木曾道中記」
...涎(よだれ)に濡(ぬ)らす慵(ものう)げさ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...光透入(すきい)る水かげに慵(ものう)げなりや...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...病床の作者の自愛を祈るあまり慵斎(ようさい)主人...
太宰治 「虚構の春」
...ごとんごとんと云う慵(だる)い水車の音が...
徳田秋声 「あらくれ」
...慵(だる)い時のたつのを待っていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...」彼女は慵(ものう)げな声で言つて...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...街の雑音が地獄の底から来るように慵(ものう)く聞こえ...
徳田秋声 「仮装人物」
...この生活もやがて慵(ものう)くなって来た...
徳田秋声 「仮装人物」
...笹村はがらんとしたその楼(うち)の段梯子(だんばしご)を踏むのが慵(ものう)げであった...
徳田秋声 「黴」
...頭が始終重く慵(だる)かった...
徳田秋声 「黴」
...埃がもや/\見えるやうな慵い暮春の街筋に黄色い壁が直ぐ目にいた...
徳田秋聲 「二つの失敗」
...生きる慵さを時々感じてゐた...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...何となく生きるのが慵く...
徳田秋聲 「佗しい放浪の旅」
...両岸の春に酔つたやうな慵げなぬるま水を...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...慵(ものうげ)に揺れかかっている...
夏目漱石 「草枕」
...何(なに)も為(す)るのが慵(ものう)いと云ふのとは違(ちが)つて...
夏目漱石 「それから」
...そうしてその倦怠の慵(ものう)い気分に支配されながら...
夏目漱石 「門」
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