...所謂怒れば萬夫を慴伏せしめ...
大町桂月 「妙義山の五日」
...怒鳴ると皆が慴伏(しょうふく)した...
高村光太郎 「回想録」
...人はただ彼の彫刻の前に慴伏(しょうふく)する外はなかった...
高村光太郎 「ミケランジェロの彫刻写真に題す」
...」「嘘!」と云った姉の声は少し慴えていた...
豊島与志雄 「月明」
...」姉も慴えていた...
豊島与志雄 「月明」
...彼は幾度も見て慴えたのであった...
豊島与志雄 「子を奪う」
...しまいには依子の眼付に慴えてきた...
豊島与志雄 「子を奪う」
...彼女は慴えたように眼をそらした...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...慴(おび)え吠(ほ)えつつ悲しげに訴えつつ不毛の暗き畑中を回りに回るその一方に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...慴えた神経から来る幻覚であったろう...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...彼は自分の心が慴えてくるのを感じた...
豊島与志雄 「反抗」
...物に慴えたように突然眼を覚して...
豊島与志雄 「病室の幻影」
...何かに慴えたように肩を縮め...
豊島与志雄 「理想の女」
...彼女は慴えたような眼つきで...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...なにしろ重大問題だから今その内容を洩らすことが出来んというのです」一座は慴然として言葉もなく...
久生十蘭 「魔都」
...是までももう心は慴えてゐたので...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...かつての平相国(へいしょうこく)すらなし得ない暴をもって慴伏(しょうふく)させて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...腹の底から慴伏(しょうふく)したものに相違ない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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