...わたしが幾分自分で慰められることは...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...彼女の気の慰められる機会はなかったからでもあった...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...今更慰められるものではない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...さうしたら辛い悲しい気持がいくらか慰められるであらう...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...いかやうにも慰められるぢやないか』『駄目だよ...
田山録弥 「ひとつのパラソル」
...知的生活を営んでそれに愛着し慰められることもできません...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この時ストラットン教授が「他の場所で成功さえすれば十分慰められる」といったと伝えられているのも事実である...
中谷宇吉郎 「英国日食班の印象」
...平次を訪ねて慰められるどころか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...セエラは何となしに慰められるような気がしました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...柔い若葉の山を見ては傷ついた心もすつかり慰められる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...風景を見て慰められる質でもなし...
牧野信一 「スプリングコート」
...時によって慰められるということは人間のはかなさ一般に属している...
三木清 「人生論ノート」
...新しい恋人は得ても女王へ焦(こが)れている心は慰められるものでもなかったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...木や草にも慰められることにもなるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しかももう浅薄な女房などの口先だけの言葉で心が慰められるものとは思われないのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大将さんが今でもまだどんなことにも心の慰められることがないとお悲しみになるほどの...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ただそれだけでも物おぼえの悪いのをひそかに嘆いている読者は慰められるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...慰められる言葉にいつも気が沈んで……...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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