...そして慰めた...
石川啄木 「鳥影」
...慰め賺(すか)す要はない...
泉鏡花 「海神別荘」
...病めるものは之を慰め...
高山樗牛 「瀧口入道」
...たいてい酒飮みの豪傑のために無邪氣な舞ひをごらんに入れて以て豪傑の乙夜丑滿の無聊を慰めてくれるだけのものである...
太宰治 「お伽草紙」
...慰めてやったと思って安心しました...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...お慰め申上げてくれ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二人の女中はペーピーを慰めていった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...自分のできることならどんなことでもして慰めてあげたいと思って...
久生十蘭 「キャラコさん」
...わたくし一人を守っていてくれるのをせめてもの慰めにいたしていました...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...わたしはあなたを慰めてあげようと思って...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...自由にひとりの徒然を慰めるつもりだつたのだ――そんな心地でもしたらしい彼女は投げやりな口調で...
牧野信一 「雪景色」
...「兵士を慰める音楽会を催したいという御希望は何と恵み深いお考えでしょう...
三浦環 「お蝶夫人」
...大空を通ふまぼろし夢にだに見えこぬ魂(たま)の行く方(へ)尋ねよ何によっても慰められぬ月日がたっていくにしたがい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御愛姫(あいき)を慰めようと思召して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...君が折る峰のわらびと見ましかば知られやせまし春のしるしも雪深き汀(みぎは)の小芹(こぜり)誰(た)がために摘みかはやさん親無しにして二人はこんなことを言い合うことだけを慰めにして日を送っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...然し永居が何の慰めにもなるのではない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...どう慰めても、どこやら顔が浮かない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そのうちに何かするだらう』と寧ろ彼等を慰めてゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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