...――次男は又甥(をひ)を慰める為に...
芥川龍之介 「庭」
...ともかくも明日まで様子をみようというような顔をして見当外れな慰めの言葉を掛けながら...
橘外男 「逗子物語」
...それによって己(じぶん)を慰めていた...
田中貢太郎 「蟹の怪」
...今でもあの本が数十版を重ねて愛読されていることを考えると僕もいささか心が慰められる...
辻潤 「ふもれすく」
...眼を慰めるものとてない...
豊島与志雄 「擬体」
...誰もそれを慰めて上げるものがありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...天井裏の鬱(うつ)を慰めに出たのかも知れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...Kが彼女を慰めようとして...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...この夢想だけが老人の慰めなのであった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...そんなことでは慰められるものではなかった...
久生十蘭 「白雪姫」
...私は彼を慰め得たのであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...こんな潰れかけた同病者の僕がいったいどう慰めたら良いのです...
北條民雄 「いのちの初夜」
...慰めて遣らずに帰すわけには行きますまい...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「ひどい目に逢つたものだなあ」と圭一は慰めるやうに云つた...
森林太郎 「身上話」
...貴方がたは今何に慰めを求めているのであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...すぐに慰めて――「筒や玉は?」と...
吉川英治 「銀河まつり」
...慰められる言葉にいつも気が沈んで……...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いささか慰められたように...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??