...すこぶる旅のおもいを慰められた...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...我は我と境遇を同うせる古人の伝を読み以て我が貧を慰め得るとも...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...かつエホバの彼に降(くだ)し給いし一切の災禍(わざわい)につきては彼をいたわり慰め...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...悲しい折々には頭に浮かんで来る手当り次第の理屈でもって自分を慰めていたものだが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...それが為に心は慰められた...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...光の中に狂おしく飛び出すことを夢想してみずから慰めていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...わたしが面白い本を読んでお聞かせしますから……」お雪は慰め顔に言いましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...私になついて来るのを慰めに...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...せめての慰めは、ラッフルがマロウ厩舎に移籍し、かつての飼馬(かいば)共々お世話になっていることだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...その時猿形の山神集まりて種々の遊びをして慰めた...
南方熊楠 「十二支考」
...みんなを慰めながら...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...恋しさの慰めがたき形見にて涙に曇る玉の箱かなとお歌いあそばされた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんな谷底へだれがあなたを捜しに来ますかと私は慰めて隠すようにしてあげているのですが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...子供を慰めるやうに慰めて...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...魯西亜(ロシヤ)行の労を問い慰めてのち...
森鴎外 「舞姫」
...わたしと彼らとは完全に理解し合っていた」と意識することにまさる慰めはないのです...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...われらを慰めることを忘れ給わぬであろう...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...だから余り心配するな」慰めてやると...
吉川英治 「茶漬三略」
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