...ひそかに慰むるところがあった...
岩波茂雄 「岩波文庫論」
...ゆえに教派的の嫌悪文字的の貶評は彼の辞せざるところなりもしこの「狷介奇僻」の著にしてなお同胞を慰むるの具たるを得ば著者は感謝して止まざるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...しかしこの場合にヨブを慰むる言としては全然無価値である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...他に心を慰むるもの無きにより...
関寛 「関牧塲創業記事」
...憂いの道を語り慰むすべもあるべきに...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...旅のみなし児砂糖なめてゐる寄りそうてだあまつて旅のみなし児は旅の子供はひとりでメンコうつてゐる□・久しぶり逢つた秋のふぐと汁(源三郎居)鰒食べつゝ話が尽きない( 〃 )□・濡れて寒い顔と顔がしづくしてゐるバクチにまけてきて相撲見の金を借り出さうとしてゐる時化でみづから吹いて慰む虚無僧さん・空も人も時化ける冬空のふる郷へちかづいてひきかへす追うても逃げない虫が寒い十一月廿二日晴曇定めなし...
種田山頭火 「行乞記」
...口腹の好みに因りてわが心慰むべしと曰ふ勿れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ポセードーンとアテーネー來りて彼を慰む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...この行独(ひと)り識る厳君(げんくん)を慰むるを...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...悪徳も彼の気を慰むる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いささか心を慰むるに足ることである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...他に嗜好のない私には妻の美貌といふことが私を慰むべき唯一の條件であるのです...
長塚節 「教師」
...平次には慰むるところがあったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...柱を打ち叩きて子供を慰むることあり...
福沢諭吉 「家庭習慣の教えを論ず」
...我が情を慰むるの愉快あり...
福沢諭吉 「教育の目的」
...マー私の手腕の如何なる〔も〕のであったかの証拠を示した記念碑を建てて貰ったのダト思えば多少自ら慰むるところがないでもない...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...そはたま/\には心慰む方もあらん...
正岡子規 「読書弁」
...競うてこれを慰むるに力(つと)め...
南方熊楠 「十二支考」
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