...やはり私の憂鬱(ゆううつ)を慰むべく...
芥川龍之介 「蜜柑」
...』と慰む...
石井研堂 「大利根の大物釣」
......
内村鑑三 「楽しき生涯」
...それよりも京極を散歩する方がまだ幾らか心が慰む...
高濱虚子 「俳諧師」
...何者か失意の戀にかへて其心を慰むるものあればならん...
高山樗牛 「瀧口入道」
...奥さんの心が慰むようにと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...自ら慰むるところがあります...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...あわれみ慰むべき最良の方法を自己のために見い出すことと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...余はこれに依つて自(みずか)ら慰むる処なしとせざるなり...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...晩霞散じて暮烟紫に天地を罩(こ)むるや人家の燈影亦目を慰むるに足る...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...萎えたるこゝろしばらくは慰む刈萱と秋海棠とまじりぬと未だはみねどかなひたるべしわびしくも痩せたる草の刈萱は秋海棠の雨ながらみむ日ごろは熱たかければ...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...天理に従いてこの情欲を慰むるに...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...しいてみずから慰むる者あり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...マー私の手腕の如何なる〔も〕のであったかの証拠を示した記念碑を建てて貰ったのダト思えば多少自ら慰むるところがないでもない...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...急須(きゅうす)となりて茶人が長き夜のつれづれを慰むるにもあらねば...
正岡子規 「土達磨を毀つ辞」
...又我が死を慰むることも出來ると稱讃したのである...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...その身その身の数寄(すき)数寄(すき)に随い日を暮し夜を明かし慰むべき事じゃ...
南方熊楠 「十二支考」
...わが屋根に俄かに降れる夜の雨の音のたぬしも寢ざめて聽けばあららかにわがたましひを打つごときこの夜の雨を聽けばなほ降る雨はよく疲れた者を慰むる...
若山牧水 「樹木とその葉」
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