...』と慰む...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...疲れたる漁史を慰むるやに思はれし...
石井研堂 「釣好隠居の懺悔」
...愚民の意を慰むるに過ぎず...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...妾(わらは)も思ひ慰むと...
上村松園 「謡曲と画題」
......
内村鑑三 「楽しき生涯」
...その痛苦を慰むると共にその罪を懺悔せしめて...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...憂(うさ)慰むるわが身なり...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...我が爲に哀れを慰むる鳥もなし...
高山樗牛 「瀧口入道」
...その霊を真に慰むるものは...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...少なくとも吾輩の無聊(ぶりょう)を慰むるに足るほどの頭数(あたまかず)は御揃(おそろい)になったと云わねばならぬ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...平次には慰むるところがあつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...畫ごゝろもなき我が山ずみの憂さも慰むべく...
樋口一葉 「花ごもり」
...四季押とほし油びかりする目くら縞の筒袖を振つて火の玉の様な子だと町内に怕(こわ)がられる乱暴も慰むる人なき胸ぐるしさの余り...
樋口一葉 「わかれ道」
...しかしそれだからと云つてここへ来る途に立ち寄つた灯の多くついた湯本へでも行つたら少しは慰むだらうか...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...しいてみずから慰むる者あり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...いろいろ勝手な事を考えて自分で慰むより仕方がない...
宮本百合子 「草の根元」
...心細さは少し慰むはずであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わが屋根に俄かに降れる夜の雨の音のたぬしも寝ざめて聴けばあららかにわがたましひを打つごときこの夜の雨を聴けばなほ降る雨はよく疲れた者を慰むる...
若山牧水 「なまけ者と雨」
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