...画を生活のたつきとする目的よりはやはり金持の道楽として好きな道から慰みに初めたのであろうと思う...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...子供はそれに食を別つことを慰みにせしが...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...汽車で旅行する時に慰みに讀む外には...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...お慰みに御覧に入れたこともありまして...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...まるでみんなが慰み物にしているんで...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...みんなが慰みものにしている...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...慰みになるやうな気がした...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...あけて口惜(くや)しきびっくり箱でなければお慰み」「ずいぶん凝(こ)った包じゃないの」「なんしろ...
中里介山 「大菩薩峠」
...下らぬ慰みだ...
中島敦 「光と風と夢」
...国中の貴族たちの慰みに売られるために...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...(八月三日)八十四○この頃病床の慰みにと人々より贈られたるものの中に鳴雪(めいせつ)翁より贈られたるは柴又(しばまた)の帝釈天(たいしゃくてん)の掛図である...
正岡子規 「病牀六尺」
...あなた様がたのお歎きの慰みにもなることも申し上げたいものですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...己はその道中の慰みに連れて行かれたのだ...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...お慰みにと存じまして...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...宿の主人がお慰みに「盲人の芸者を呼んでもらえまいか」といっている...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ほんの気慰みに扱っているという容子(ようす)...
吉川英治 「新書太閤記」
...五卿(ごきょう)のお慰みになるような工夫はないか」供奉員(ぐぶいん)の大山格之助から...
吉川英治 「松のや露八」
...的場のお子供衆の中ではお慰みになりませぬ」「はははは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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