...多くの男の慰み者に堕し...
犬田卯 「米」
...慰みになるべきや...
相馬御風 「実物と模型」
...矢島さんの父が老年の慰みに建てた小さい離れがあった...
豊島与志雄 「過渡人」
...児戯に類した慰みをやってる利己主義者だと自分を見なして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」「ははは、出たらお慰みだ...
豊島与志雄 「古井戸」
...彼女は四年級の時から卒業まで引続いて、然し慰み半分に、旧派とも新派ともつかぬ和歌を学んでいた...
豊島与志雄 「理想の女」
...慰みになるやうな気がした...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...女 そんなにあたしを慰み者にしてるんだもの...
中原中也 「夢」
...球江の躯を一夜の慰みものとすることは...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...何ひとつ慰みになるようなものもはいっていない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...あの全ロシアの慰みとなっている骨牌テーブルに向う気にもなれるというものだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...婦女子の慰みものになる怒りと恥が彼等の眼に燃えていた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「女王スカァアの笑い」
...梵士の慰み物としてその寺に納(い)れる由を記す...
南方熊楠 「十二支考」
...全体我邦(わがくに)の家庭は主人一人の翫具や慰みのために多額の金を費(ついや)して家族一同のためには一銭二銭の買物さえ惜しがるという風(ふう)がある...
村井弦斎 「食道楽」
...恋しい方のおいでになる所の花でも見れば気の慰みになるかもしれぬと思って出て行った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いいお慰みだわ」二人の口喧嘩にはもう正篤も慣れている...
山本周五郎 「桑の木物語」
...「慰みに遣るのなら...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...「何かお慰みにと...
吉川英治 「私本太平記」
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