...それに僕達はただ慰みに入って来たんじゃない...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...千代を慰み物にせられては大変だと云う懸念で...
田中貢太郎 「風呂供養の話」
...鋼鉄製あるいはジュラルミン製の糸車や手機(てばた)が家庭婦人の少なくも一つの手慰みとして使用されるようなことが将来絶対にあり得ないということを証明することもむつかしそうに思われる...
寺田寅彦 「糸車」
...家内の婢僕(おんなおとこ)には日ながの慰みにせられ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...俺たちはもはやヨーロッパの慰みになるばかりだと叫んで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...児戯に類した慰みをやってる利己主義者だと自分を見なして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...俺(わっし)が慰みにやってみたんでございます」「さてさて...
中里介山 「大菩薩峠」
...何かやれたらお慰みですね...
中里介山 「大菩薩峠」
...暇潰(ひまつぶ)しの慰みとして...
夏目漱石 「門」
...――女子供の慰みにする気はなくとも...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...国中の貴族たちの慰みに売られるために...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...それでもお前や皆の衆の慰みになるちふことなら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...本当に私一人の慰みのためにという表現で女のひとが...
宮本百合子 「現実の道」
...自分にまで死に別れたあとではいっそう慰みどころのない人になるであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こっちがよっぽどお慰みだと...
山本周五郎 「桑の木物語」
...宿の主人がお慰みに「盲人の芸者を呼んでもらえまいか」といっている...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...大殿のよいお慰みになろうか知れぬ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...したが、近頃は、風月を友にして、余生をお送りあそばしているお体、何かにつけ、茶事に託してものを仰っしゃるのが癖なのでございまする」「ぜひがない」と、苦々(にがにが)しく、「では、いずれまた、再遊のせつには、ぜひともお目にかかると、お伝えください」と伝七郎が、芍薬(しゃくやく)の枝をつきもどすと、お通は、「あの、これは、道中のお慰みに、お駕なれば駕の端へ、馬なれば鞍のどこぞへでも挿して、お持ち帰り下さるようにと、大殿のおことばでございましたが」「なに、これを土産にだと」眼を落して、辱(はずかし)められでもしたように、憤(む)っと色をなして、「ば、ばかな...
吉川英治 「宮本武蔵」
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