...忌々しい理想を慰みものにしてゐることは出来まい...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...いわば一種のもの好き一時の慰みであるのだ...
伊藤左千夫 「去年」
...もうこなひだから色んな柄を図案して慰み半分に縫つてお出でになるのであつた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...お慰みじゃないの...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...喧嘩を慰みと思っている軍人党と...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...そして公々然と人の慰みになるような役目は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女は四年級の時から卒業まで引続いて、然し慰み半分に、旧派とも新派ともつかぬ和歌を学んでいた...
豊島与志雄 「理想の女」
...お慰み――じれってえが...
直木三十五 「南国太平記」
...何一つ慰みもなく...
永井荷風 「一月一日」
...わたし見たような女給なんぞは全く一時的の慰み物だわ...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...『矢筈草』の一篇もとこの事を書綴りて愛読者諸君のお慰みにせんと欲せしなり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...娘等は往復共にいゝ慰み物にして太一にからかふ...
長塚節 「芋掘り」
...いい爺さんなのに? 他の連中は彼を散々慰みものにしてるけど...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...彼は将校集会所の企てたこの「燕たち」を呼んでの慰みごとに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...恋人の姉であることにお慰みになるところも多かった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...慰みものにしちゃひでえや...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...手先や同心の内幕を聞くのも慰みだし...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...おふくろの慰みになるかも知れねえ」お稲は...
吉川英治 「野槌の百」
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