...基督教は貧者を慰さむるに仏教のいわゆる「万物皆空(ばんもつみなくう)」なる魔睡的(ますいてき)の教義を以てせず...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...さうしたら辛い悲しい気持がいくらか慰められるであらう...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...例の奉祝行列のお終ひに小谷から慰労宴をやらうと云はれたときに...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...我には一の慰藉なし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...夕の空に現はれて微笑(ゑ)める光に塵の世を慰めてらす星あらば君がかざしの珠とせむ...
土井晩翠 「天地有情」
...布地とまでなつて慰めて下さるのであつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...矢島さんの父が老年の慰みに建てた小さい離れがあった...
豊島与志雄 「過渡人」
...慰労の催しをすることがありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...明日(あした)はきっと御雑煮(おぞうに)が祝えるに違ないと云って余を慰めた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...彼は年頃(としごろ)にない安慰を総身(そうしん)に覚えた...
夏目漱石 「それから」
...あるいは生れて始めての慰藉(いしゃ)ではなかったかと思う...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...そこまでは慰めであつて慰めでなく...
長谷川時雨 「尼たちへの消息」
...」と慰めると、彼は心の疲れた顔をして、「小石川からここまでくるうちに、今にも殺されるかと幾度思ったか...
水野葉舟 「北国の人」
...子供には想像もつかない遠い遠いメリケンから海を渡って来た奇妙な慰藉品(なぐさめ)を私はどんなに憧憬(あこがれ)をもって見たろう...
水上滝太郎 「山の手の子」
...古来之を慰撫して居た有力なる一つの手段は...
柳田國男 「夢と文芸」
...彼たとひ一たびは襄が家学を継承せずして仕籍を脱したることを悲めりと雖も襄の名天下に高きに及んでは即ち亦其老心を慰むる所なきにあらざるべし...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...手先や同心の内幕を聞くのも慰みだし...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...自分の胸には独り慰めも持ち...
吉川英治 「源頼朝」
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