...その慰労会は、先生の趣向でなかなかこっていました...
板谷波山 「美術学校時代の岡倉先生」
...今日の花の大慰問が終れば...
海野十三 「爆薬の花籠」
...平和にして且つ女性的なる社会事業に老後の慰藉を求むるの人となりぬ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...眼を慰めるものとてない...
豊島与志雄 「擬体」
...お嬢様とも知らずに碌(ろく)でもねえことをしやがる」市五郎がこんなことを言って慰めているところは市五郎の宅であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...何かやれたらお慰みですね...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の想像ほど彼は堕落していないという慰藉(いしゃ)を得たかった...
夏目漱石 「門」
...何しろ若い generation にとつては、それが心の滿足と、慰藉の、見方によつては重要な部分になると云ふことは、少くとも確な事實でせうから……...
南部修太郎 「S中尉の話」
...こんな出鱈目(でたらめ)な色刷でも無聊(ぶりょう)な壁を慰(なぐさ)めるものだ...
林芙美子 「清貧の書」
...彼は決して尾田を慰めようとはしなかった...
北條民雄 「いのちの初夜」
...自らの苦しみそのものの中に一種の慰藉を求めるに至る...
堀辰雄 「七つの手紙」
...犬が……それは何んといふ慰めだらう...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...別に心配する程ではないのだから……と母にさんざ慰められたが...
牧野信一 「香水の虹」
...又出来る丈は慰籍を与えたいと云う嬉しい希望で心が一杯になるであろう...
松永延造 「職工と微笑」
...淋しかろうと慰めに来てくれたのだもの...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...おおネルリ! それは何と云ふ懐かしい呼び馴れた親密さと慰安と温良とを持つて此の寂しい私に迫つて来ることか! 静かな静かな春夜! この郊外に新らしく構へた私の家の一室にどんなに私はこのネルリのことを考へ...
室生犀星 「愛の詩集」
...まるでそうやっていささか自ら慰め...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...貴方がたは今何に慰めを求めているのであろう...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
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