...慰(なぐさめ)はたゞこの笙の笛...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...各々(おのおの)独特の思想と論法とを以てヨブを慰めんとする...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...せめて太子の旅情を慰めるためにもと文楽座の人形使いを象(かたど)った博多人形を一個と...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...慰兵会の出金問題(しゅっきんもんだい)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...自分は其時女に向つて徒らに慰安の道を求めるよりも悲しめるだけ悲しんで運命に服從しなさい...
長塚節 「教師」
...こんな時に一口でも先方の心を慰(なぐさ)めてやるのは...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...ただ慰(なぐさ)み半分にあんな書物を読むだけだと...
夏目漱石 「門」
...しかし皆は彼女を慰めたり明るくさせようと試みた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...行くてを仰ぎては苦しみ越方を見下しては慰む...
正岡子規 「かけはしの記」
...神は時に慘めな人間を慰めるやうに命令した...
三木清 「人生論ノート」
...またもいつもの慰め言葉で自分の信仰にはいる道をおはばみになると聞いて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんなにも悲しまれる日の心の慰めとして妻に得ておくべきであって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それにも慰められずまだ故人が忘れられないように言うこの人の愛の純粋さをうれしく思っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...客などのきたときのただの慰(なぐさ)みであって...
柳田国男 「母の手毬歌」
...藩主から慰労の酒肴(しゅこう)が出...
山本周五郎 「薊」
...将軍から慰労のことばと拝領物があったことも...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...どう慰めても、どこやら顔が浮かない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...夕方、弁当に酒が一本ずつ出たので、せめて、それを慰みに、運座(うんざ)の様をながめていた...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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