...手古奈を慰むるすべも知らないのである...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...糸子をいろいろと慰めてから...
海野十三 「蠅男」
...見物(けんぶつ)に出(で)ぬ時(とき)は饒舌(しゃべ)り続(つづ)けて慰(なぐさ)めようと...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...読書をせめてもの慰藉として...
種田山頭火 「其中日記」
...白衣の勇士を慰問しては如何』といふ...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...私を慰めて下さるので気がつきます...
中里介山 「大菩薩峠」
...何時(いつ)でもソクラテスと基督(キリスト)の死方に心を慰むることが多い...
新渡戸稲造 「「死」の問題に対して」
...戀しき時にお姿をかきても慰さめられまする事故(ことゆゑ)といはれて...
樋口一葉 「花ごもり」
...特に二人だけの霊を慰めるということに疑問をおこさない四代目クラブの社会連帯心に...
久生十蘭 「だいこん」
...筬(おさ)を打つ音で旅びとの心を慰めてくれるような若い娘などひとりもいまい...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...「王様の御命令で私は姫様をお慰め申しに参つたのであります...
牧野信一 「青白き公園」
...たゞ自分を慰めるやうに易々と見せかけた...
牧野信一 「地球儀」
...まして病人の側に坐つて見た処でどうして病苦を慰めるかといふ工夫などは固(もと)より出来るはずがない...
正岡子規 「病牀六尺」
...慰め顔にそんならこれからわたしが船を仕立てて明日ともいはずいますぐ...
三好達治 「海辺の窓」
...何かのささえ・慰め・を必要とするものであるから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何かしらみずから慰めるに足りる良い徴候を見出さぬことがないようになった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その慰労には必ず餅をくれた...
柳田国男 「年中行事覚書」
...私の底冷えのしている心に温かい慰めを与えてくれます...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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