...そしてこれこそ真に国家の将来を憂えるものの慮るべきところであると信ずる...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...しかも他方に於ては賤み乍らも愛するパリスの安全を慮る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...今の百科辞典式の公益を慮る出版物が現われて...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...藩の立場の危難を慮るがために長州へ内使を立てるということになったので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...踏み答えて見ようと百方に焦慮(あせ)れば焦慮るほど厭になる...
夏目漱石 「坑夫」
...止(や)めさせようと焦慮(あせ)れば焦慮るほど...
夏目漱石 「明暗」
...いつそ失礼だの生意気だのと慮る馬鹿神経は吹き飛して...
牧野信一 「浪曼的月評」
...危険思想を慮る政府が...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...焦慮(あせ)れば焦慮るほど...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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