...遠き慮りなき時は...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...されば真に国の将来を慮り...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...往を顧み來を慮り...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...(ロ)本年八月十日小洪水なりしも海老瀬村有志は谷中村堤防字移堤の危険を慮り自ら人夫を出して之を防がんとし同所に至るや...
田中正造 「非常歎願書」
...「本木昌造先生は、佐幕黨にはあらざるも、然し痛烈な開國論者であつたために、一時は鎖國論者の非常な的となられ、結局開國論者側からは――佐幕黨なりとの誤解を受け――當時長崎に本木昌造先生を刺さんと、それらの志士が頻りに出入して居たために、身の危險を慮り、京洛に上り、一時某公卿に身を寄せてゐられたこともある――...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...身の危險を慮りて京洛に上り...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...藩の危難を慮りかく幕府の権威の墜ちた上は...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...わたしは足駄をはいて野球を弄ぶ學生等の樹木庭園に對して何等一片の慮りをも持つてゐないらしい擧動を目撃した...
永井荷風 「十年振」
...梅吉はじめ皆後難あらむ事を慮り噂とり/″\なりといふ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...病床万一の事を慮りて遺書をしたゝむ...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...秋になりて夕陽甚しかるべきを慮り...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...余は唯後難を慮りて悠々として迫まらず...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...且つは共同の被告に累の及ばんことを慮りて...
平出修 「逆徒」
...6氷山が近いので万一を慮り...
牧逸馬 「運命のSOS」
...右に慮(おもんぱか)り左に慮りてろくろくに夢さへ結ばず...
正岡子規 「従軍紀事」
...その蹤を洩さんと慮りすなわちこれを除く...
南方熊楠 「十二支考」
...が上(かみ)つ方(かた)においては例の有るを慮り無しを慮らざる用心から...
南方熊楠 「十二支考」
...こは大理想の何物なるかを證すべからざるを慮りてなり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
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