例文・使い方一覧でみる「慫」の意味

...吉野に対（むか）つて頻（しき）りに水泳に行く事を慫慂（すす）めた... 吉野に対つて頻りに水泳に行く事を慫慂めたの読み方
石川啄木「鳥影」

...慫慂（しょうよう）といった方が正しい... 慫慂といった方が正しいの読み方
梅崎春生「幻化」

...またさらに日を替えて下都賀郡役所でも被害民総代に向って郡長の立合で仲裁会委員から示談の慫慂（しょうよう）があった...
大鹿卓「渡良瀬川」

...さきに足利郡役所に被害民総代が召集されて仲裁を慫憊されたとき...
大鹿卓「渡良瀬川」

...断然拒むほかないでしょう」そういって慫慂した者も少くなかった...
大鹿卓「渡良瀬川」

...然（しか）れどもその佐久間象山の慫慂（しょうよう）に出でたる事に至っては... 然れどもその佐久間象山の慫慂に出でたる事に至ってはの読み方
徳富蘇峰「吉田松陰」

...強て現状を維持せむとして無稽無謀の擧を閣下に慫慂するを見る... 強て現状を維持せむとして無稽無謀の擧を閣下に慫慂するを見るの読み方
鳥谷部春汀「明治人物月旦（抄）」

...切に入閣を慫慂せられたりと雖も... 切に入閣を慫慂せられたりと雖もの読み方
鳥谷部春汀「明治人物月旦（抄）」

...強て現状を維持せむとして無稽無謀の挙を閣下に慫慂するを見る... 強て現状を維持せむとして無稽無謀の挙を閣下に慫慂するを見るの読み方
鳥谷部春汀「明治人物月旦（抄）」

...それを北原に取らせようと慫慂（しょうよう）するのを... それを北原に取らせようと慫慂するのをの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...かの童子の出鱈目（でたらめ）に制限を加えないように心づかいを慫慂（しょうよう）していると... かの童子の出鱈目に制限を加えないように心づかいを慫慂しているとの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...お延の慫慂（しょうよう）は何の効目（ききめ）もなかった... お延の慫慂は何の効目もなかったの読み方
夏目漱石「明暗」

...両人の帰奉することを慫慂（しょうよう）したので... 両人の帰奉することを慫慂したのでの読み方
河本大作「私が張作霖を殺した」

...憐愍（れんびん）をあたえるような態度で土地選定を慫慂（しょうよう）した馬上の男は... 憐愍をあたえるような態度で土地選定を慫慂した馬上の男はの読み方
本庄陸男「石狩川」

...ぼたん私は永遠に前途を見つめた見地から英断を以てこの荒川堤の桜を他の安全地帯に移しそこに第二の大なる永久の名所を作る事を慫慂（しょうよう）する...
牧野富太郎「植物記」

...屡ゝ彼に博士論文を提出するやうに慫慂（しようよう）するのであツたけれども... 屡ゝ彼に博士論文を提出するやうに慫慂するのであツたけれどもの読み方
三島霜川「解剖室」

...健全結婚が慫慂（しょうよう）されるとき... 健全結婚が慫慂されるときの読み方
宮本百合子「結婚論の性格」

...いかに秀吉に慫慂（しょうよう）されたからとて... いかに秀吉に慫慂されたからとての読み方
吉川英治「新書太閤記」

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