...「天に口なし人を以て云はしむるのみ」と慷慨したる当時の意気を...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...大いに憤慨して顔をしかめた...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...そんな怪しからんことを横堀君はなぜ黙っているのだ」正造の憤慨は例によって手桶の水をぶちまけるような勢だった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...たださえ二人は大ぶ憤慨していたのだが...
大杉栄 「日本脱出記」
...私は父が腑甲斐ないように考えて非常に憤慨したものだ...
高村光太郎 「回想録」
...真赤に憤慨中の「印度人」が...
谷譲次 「踊る地平線」
...貞之助などもひとしお憤慨するであろうことは明かであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...この注意を何か特別に売笑的なものと感じて憤慨したのだろうが...
戸坂潤 「社会時評」
...クリストフは憤慨して拒絶した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今思いなおしみて深い感慨がある...
中井正一 「実践について」
...その感慨から浩さんの事を追想して...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...高田氏は、敗戦を憤慨して、足利市在の天狗山(てんぐやま)で、自ら生命を断ってしまったほど、バック・ボーンの太くとおった、いわゆる慷慨(こうがい)の士であったけれど、詩人で、そして英文学者で、入社したばかりの私に、いろんな原書を持ってきて、「読め、読め」といった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...一種の妙な感慨にうたれざるを得なかつた...
萩原朔太郎 「蒲原有明氏の近況を聞いて」
...相手さえあれば感慨をもらさずにいられないんだ...
久生十蘭 「だいこん」
...偶然此う集って、感慨深し...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...感慨無量というところです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...太史公が自ら其不遇を慨嘆する意を含める也...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...私は感慨にたへなかつた...
吉川英治 「折々の記」
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