...今紙を前にひろげて一種の感慨なきを得ない...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...といふは自分達は失敬ながら世界を知らないで蚊の臑(すね)のやうな痩腕を叩いて日本主義の国粋主義のと慷慨(かうがい)振る癖に...
内田魯庵 「犬物語」
...自らまた別の感慨も湧くのである...
太宰治 「『思ひ出』序」
...ある処は会話と会話とのつなぎの十分でないのを慨(なげ)いた...
田山録弥 「小説新論」
...勝手な事をすると言ってひどく憤慨していました...
寺田寅彦 「先生への通信」
...吾人は寛政時代の賢相松平越中守が旗本(はたもと)八万の士に向かって厳論したるの文を読み実に慨嘆に堪えざるものあり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...それぐらいの気慨は持ちたいものだ...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...自分たち一家の者が憤慨してる事柄をルイザがいっこう気にも留めないのは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...晩年落魄の感慨を托するに破芭蕉を択んだのは甚妙である...
永井荷風 「枯葉の記」
...白雲は慨然として...
中里介山 「大菩薩峠」
...桎梏(しっこく)の枷(かせ)をはめられて残された武子さんの感慨は無量であったろう...
長谷川時雨 「九条武子」
...」支配人は感慨深く言葉をきった...
松本泰 「緑衣の女」
...何の容赦も無く實行の歩を進める野呂の遣口に憤慨しながら...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...どの顔の上にも昼間とは違う憤慨と当惑の色が漂っている...
「海流」
...よくもながらえてきたものだという感慨である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...きみ」と彼は慨嘆する...
山本周五郎 「季節のない街」
...ふん燕枝かとさっさと行ってしまやがった」と憤慨...
山本笑月 「明治世相百話」
...ひとつの慷慨癖(こうがいへき)だろうくらいに将門は受けとっていた...
吉川英治 「平の将門」
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