...慣れているせいか...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...市内の会社の事務員として朝晩に通って慣れている路(みち)であるから平気で出て来たものの不安であった...
田中貢太郎 「女の怪異」
...李希梅は時時やって慣れているように...
田中貢太郎 「涼亭」
...このホームズの不思議な力に慣れているとはいえ...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...その時は男に媚(こ)びることに慣れている厭味なこの女のそうした癖だと思って見て見ぬ振りをしていたが...
徳田秋声 「足迹」
...いつも見慣れている頭や面であるけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...やはり旅には慣れているもののようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...よく山の旅に慣れているものがするように...
中里介山 「大菩薩峠」
...かなり人情の紆余曲折(うよきょくせつ)にも慣れているから...
中里介山 「大菩薩峠」
...うまく扱ってなだめて帰すことには慣れているはずだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...慣れているとはいえ...
中島敦 「斗南先生」
...ロゴスとともにまず第一に論理あるいは理論を考えることに慣れている今の人々にとって極めて大切である...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...何も見物が最善のものに慣れていると云うのではない...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...若い頃からリュウマチに苦んでいる夫人を見慣れているので口癖のように...
矢田津世子 「女心拾遺」
...こまかな手仕事には慣れているためだろう...
山本周五郎 「季節のない街」
...毎日毎日キ印を扱い慣れている扱いぶりのようにも思えるので...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...如何にも斯様な化粧品を扱い慣れている手附では御座いませんか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...又学舎(ゆうがくしゃ)とよび慣れているが...
吉川英治 「新書太閤記」
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