...我慢しなければならなかった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...三郎は嘘の最後っ屁(ぺ)の我慢できぬ悪臭をかいだような気がした...
太宰治 「ロマネスク」
...東京ではおやつに餅菓子が出るよ」なんか村の者に自慢して居ました...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼に言わせると、フランス人は利口で、実際的の事柄に怜悧(れいり)で、愛嬌(あいきょう)があり、談話術を心得ているが、しかし軽薄で、短気で、自慢心強く、本気になることができず、強い感情をいだき得ず、なんらの誠実もない者ども――音楽もなく、哲学もなく、詩もない(作詩法一冊とベランゼーとフランソア・コペーとを除いては)国民――感慨と大袈裟(おおげさ)な身振りと誇張した言葉と猥褻(わいせつ)書との国民であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...傲慢(ごうまん)な粗野な気持をびくつかせながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ついに私の肉体に慢性骨髄性白血病および悪性貧血の形であらわれてきた...
永井隆 「この子を残して」
...相手の驕慢(きょうまん)を未前に防ぐ手段として...
夏目漱石 「明暗」
...足だけなら我慢するが膝のあたりがしたたか濡れる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「無論男の笑いだろうな」「皮肉で暴慢で...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...すこし見物させてやんなさい」その自慢らしい顔といったらないのである...
久生十蘭 「キャラコさん」
...いかにも高慢そうな様子をして...
堀辰雄 「幼年時代」
...分かるだろ」「やせ我慢しなくていい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...うなり声を少ウし我慢して下さい...
牧野信一 「F村での春」
...我慢して「さうとも/\...
牧野信一 「鏡地獄」
...この高慢(こうまん)ちきなお姫(ひめ)さまをごらんよ...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「灰かぶり」
...刀剣道楽の大立物其日庵主が大自慢のシロモノであったが...
夢野久作 「近世快人伝」
...北枕を喰うた奴も一町内に三人や五人は居るような事でトント自慢になりまっせんケニ...
夢野久作 「近世快人伝」
...また、彼の人生観が、(なんで、そんな我慢に、耐えている必要があるか)と、ささやく...
吉川英治 「新書太閤記」
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