...こんな処で神妙に我慢していることはもう俺には...
有島武郎 「星座」
...日光山に住んでいる……」雨蛙は自分の師匠の名を自慢そうに言って聞かせました...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...法医学の功徳を自慢するがいい...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...彼の高慢を懲らしめるために...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...最初いかにもよく察知して長い間正当な本能を持ち続けていたという高慢の念に消されてしまった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これで我慢しておくれ...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...未練会釈もなく身を投げ出す融通自在を自慢面(がお)で話す...
中里介山 「大菩薩峠」
...慢心和尚の通る沿道の人が...
中里介山 「大菩薩峠」
...もう少し湯か石鹸をつけとくれ」「我慢しきれねえかね...
夏目漱石 「草枕」
...「あツ」九十八人の文身自慢で集つた人達も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...泣けるだけ泣いてやりたいやうな心持を我慢して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それはこの傲慢な召使に彼がこの家の住人の知り合いであることを間違いなく知らしむるためだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...容貌(きりやう)のわるい妻を持つぐらゐ我慢もなる筈...
樋口一葉 「ゆく雲」
...それを自慢にしているのである...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...どうやら我慢のなるものとならないとも限らないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...……もう……我慢……出来なくなっちゃって……」少年の声は急に曇った...
夢野久作 「暗黒公使」
...学問に慢じて智者ぶる人間にはままある例だ...
吉川英治 「三国志」
...その傲慢と権力欲とが信長以上であるといわれる...
和辻哲郎 「鎖国」
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