...当時までまだ誰にも知られなかった無慚(むざん)な一つの事件が明らかにされた...
海野十三 「蠅男」
...慚愧(ざんき)の冷汗やら...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...慚愧赤面するばかりだ...
太宰治 「津軽」
...慚愧(ざんき)に堪えず...
太宰治 「花吹雪」
...なお内心に何故とも知れざる自責の念と慚愧(ざんき)の情とが往来していた...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...ただ徒(いたず)らに冗漫の辞を羅列して問題の要旨に触るるを得ざるは深く自ら慚(は)ずる所なり...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...670無慚なるかな今は死と暗き運命彼を蔽ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...よくならされた灰は無慚(むざん)にも掻き荒され...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...慚愧と後悔のために満足に歩くことさえ出来なくなってよろよろとベネディクトの洞窟の中へよろけ込み...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...慚愧(ざんき)の念に堪えざる次第であると説き...
穂積陳重 「法窓夜話」
...何とも云えない慚愧(ざんぎ)のあまりにこれを焼いてしまおうかと思ったことはあった...
堀辰雄 「楡の家」
...大人はそういう文化しか若いものに与えていないということについて大変慚愧するべきです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...衰顔慚対両青年...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...無慚(むざん)なことを平気でする...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...その慚愧(ざんき)を...
吉川英治 「私本太平記」
...綽空はこもごもにわきあがる慚愧(ざんき)やら懐かしさやらで胸がふさがってしまうのだった...
吉川英治 「親鸞」
...その心を非とする慚愧(ざんき)とに責められながら...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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