...慚愧に堪へないで...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...二葉亭の交際した或る文人が或る雑誌に頼まれて寄稿した小説が頗(すこぶ)る意に満たないツマラヌ作であるを頻(しき)りに慚愧(ざんき)しながらも...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...無慚(むざん)な最期を遂げた亡き父に対する悲しみが...
海野十三 「蠅男」
...慚(はづか)しげに面(おもて)を赧(あか)らむる常の樣子と打つて變りし...
高山樗牛 「瀧口入道」
...慚愧(ざんき)に堪えず...
太宰治 「花吹雪」
...――それは破戒無慚な日夜だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...無慚(むざん)な! こゝに若殿(わかとの)が殺(ころ)されてござる...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...――無慚に死せる勇猛のサルペードーンの屍(から)の上...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...無慚の凶死遠ざけて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...頭をば無慚に地上に引きずらせ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...玉木慚憤(ざんぷん)禁ずる能(あた)わず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...はなはだ遅(おそ)まきの話で慚愧(ざんき)の至(いたり)でありますけれども...
夏目漱石 「私の個人主義」
...芳年の無慚絵が持った境地...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...ますます放埒無慚(ほうらつむざん)に陥って...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...この朝の彼の眉には実にきびしい慚愧(ざんき)が滲(にじ)んでいた...
吉川英治 「黒田如水」
...今お別れに際して慚愧(ざんき)にたえません...
吉川英治 「三国志」
...こんな往年の慚愧も...
吉川英治 「随筆 新平家」
...能面に対してこれほど盲目であったことはまことに慚愧(ざんき)に堪(た)えない次第であるが...
和辻哲郎 「能面の様式」
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