...實に慚愧に堪へぬ惡徳であつたと...
石川啄木 「雲は天才である」
...或いは無慚(むざん)な糸子の傷ついた姿を見ることかと思われていたが...
海野十三 「蠅男」
...慚愧赤面するばかりだ...
太宰治 「津軽」
...他の一人は地の上に無慚に伏して鮮血は疵口よりし流るゝを...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...670無慚なるかな今は死と暗き運命彼を蔽ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...無慚の凶死遠ざけて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...行きて無慚の兇行の彼に哀訴を試みむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...慚愧の涙を流してしゃくり上げながら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...慚愧(ざんき)の念よりも唯むやみに懐(なつか)しい心持がし出して...
永井荷風 「ひかげの花」
...成功したならば決して生じなかつたに違ひない道義的慚愧の念が...
中島敦 「名人傳」
...成功したならば決して生じなかったに違(ちが)いない道義的慚愧(ざんき)の念が...
中島敦 「名人伝」
...困却(こんきゃく)と慚愧(ざんき)でほとほと持て余してしまう...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...芳年の無慚絵が持った境地...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...むしろ彼はこれを慚愧に堪えぬことと考えたに相違ない...
三木清 「親鸞」
...ひそかな慚愧(ざんき)を抱いていたことだった...
吉川英治 「私本太平記」
...彼はまだ道念の至らないこの若僧の悔(く)いに打ちのめされて慚愧(ざんき)している有様を見ると...
吉川英治 「親鸞」
...わしはわし自身を慚愧(ざんき)して...
吉川英治 「宮本武蔵」
...武蔵の弟子」「されば――そう聞いた時の慚愧(ざんき)――面目なさ――...
吉川英治 「宮本武蔵」
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