...破門の折から所行無慚(しよぎやうむざん)の少年と思ひこんで居つたに由つて...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...まことに傍若無人の態度で『慚謝』の心情など些かも窺はれない放言でありますが...
石川三四郎 「浪」
...見るも無慚な姿だった...
海野十三 「蠅男」
...むしろ慚愧すべきもののみ多い...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...借銭の慚愧を消すために...
太宰治 「東京八景」
...彼は一時のいたずら心から処女の一生を犠牲にしたと云う慚愧(ざんき)と悔恨に閉ざされていた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
... 65無慚の死滅暗黒の運命逃れ去らんとす...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...『急げ汝ら不肖の子、無慚のやから、汝らは水師のほとりヘクト,ルに代りて死せばよかりしを...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...無慚(むざん)に路傍に叩(たた)き(のめ)された花束のようなものであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...いっこう慚愧の色もなく...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...後悔と慚愧とは虱の如く身をさいなむ...
永井壮吉 「冬日の窓」
...人の後(しりえ)に瞠若(どうじゃく)として卑屈慚愧(ざんき)の状を呈すること...
福沢諭吉 「日本男子論」
...大人はそういう文化しか若いものに与えていないということについて大変慚愧するべきです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そのやうな無慚なわざをくりかへしながらも...
三好達治 「測量船拾遺」
...混同されたお考えとぞんじますが」関羽は急に費詩の前に拝伏して慚愧(ざんき)した...
吉川英治 「三国志」
...慚愧(ざんき)して...
吉川英治 「私本太平記」
...慚愧(ざんき)と哀涙(あいるい)と熱烈な真心をつくして縋(すが)るのであった...
吉川英治 「親鸞」
...じっと慚愧(ざんき)の首を垂れて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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