...凡人の慘憺たる勞苦によつて獲得せる世界に比して...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...然し其頃の悲慘なる境遇は兎ても一朝一夕に語りつくす事が出來ない...
石川啄木 「雲は天才である」
...豪壯悲慘なる北歐思想...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...命(めい)や慘澹たらずとせむや...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...リコオルゴスは無慘なる尖れる棒に追ひたてて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...槍にすぐれて彼らより悲慘の命を攘ふべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...アカイア軍勢悲慘なる戰鬪はげしく挑みし日...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...いい加減な法律なんぞは慘として顏色なしですよ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...慘劇の三月ほど前...
南部修太郎 「死の接吻」
...無慘な毒死を遂げたといふことは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分の慘(みじ)めな子供時代の話をすつかり彼女に話した...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私の運命はお話出來ない位に慘(みじ)めになるでせう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...都(すべ)ての肉類を食ふ人は皆慘忍ぢやないか...
三島霜川 「解剖室」
...日華洋行の主人の悲慘な最期の爲めに...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...そこでは曾(か)つて見たこともないこの巣窟にありがちな慘忍な形式で...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...良人の慘澹たる社會面の生活苦や創造苦は見てもやらないし...
吉川英治 「折々の記」
...破壞的な英雄は末路が悲慘な割合に...
吉川英治 「折々の記」
...慘澹たる窮乏であらうと...
吉川英治 「折々の記」
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