例文・使い方一覧でみる「慕わしい」の意味

...なかなかにそれがなつかしく慕わしい心持がするというのであります...
高浜虚子「俳句とはどんなものか」

...私は無性に母が慕わしい... 私は無性に母が慕わしいの読み方
外村繁「澪標」

...「私の信実な、りっぱな、親愛な、親切な、慕わしい、恋しい恋しい姉（ねえ）様、」と彼は呼んでいた...
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...このくらいなら寧（むし）ろ蛮勇の井伊掃部頭（いいかもんのかみ）が慕わしい... このくらいなら寧ろ蛮勇の井伊掃部頭が慕わしいの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...ほんとに慕わしい故郷の地……というような気ばかりしてならないのです」「お前までがそれだから...
中里介山「大菩薩峠」

...なんとも言えず慕わしい... なんとも言えず慕わしいの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...身も世もなく慕わしいものとして... 身も世もなく慕わしいものとしての読み方
林不忘「あの顔」

...私達はそんな最初の日々のような慕わしい気持で... 私達はそんな最初の日々のような慕わしい気持での読み方
堀辰雄「風立ちぬ」

...わけてもお慕わしい... わけてもお慕わしいの読み方
堀辰雄「大和路・信濃路」

...彼を慕わしい人にするものはないのである... 彼を慕わしい人にするものはないのであるの読み方
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ　Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳「モンテーニュ随想録」

...自我に高ぶる者より謙遜（けんそん）な者の方が慕わしいのです... 自我に高ぶる者より謙遜な者の方が慕わしいのですの読み方
柳宗悦「美の国と民藝」

...そこを特殊に尊くもまた慕わしい神の島と感じて... そこを特殊に尊くもまた慕わしい神の島と感じての読み方
柳田国男「海上の道」

...そこまで追って来た慕わしい恋しい兄が... そこまで追って来た慕わしい恋しい兄がの読み方
吉川英治「剣の四君子」

...なぜかお慕わしいのです... なぜかお慕わしいのですの読み方
吉川英治「私本太平記」

...何か慕わしいものがあるように思われた... 何か慕わしいものがあるように思われたの読み方
吉川英治「親鸞」

...その慕わしいものの心根（しんこん）をさぐってみると... その慕わしいものの心根をさぐってみるとの読み方
吉川英治「親鸞」

...慕わしい気も起こって... 慕わしい気も起こっての読み方
吉川英治「鳴門秘帖」

...僕はシモンズ氏によって今少しくこの慕わしい女優の芸術を讃美しようと思う...
和辻哲郎「エレオノラ・デュウゼ」

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