...今も先生を心から敬慕して已まぬわけは...
海野十三(佐野昌一) 「寺田先生と僕」
...此翁は其角がいひしごとく人の推慕(すゐぼ)する事今に於も不可思議(ふかしぎ)の奇人(きじん)なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...若日下王(わかくさかのみこ)のことをお慕(した)いになるお歌をおよみになり...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...以て老荘竹林(ちくりん)を慕うに非ざるなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...凡そ過ぎ去った世界への回顧的な思慕にまで行く処が...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...敬慕の念を汲みとっていただくために...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...昨夜の「恋慕」が吹いてみたくなりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...先生はこういう風にそれほど故郷を慕(した)う様子もなく...
夏目漱石 「ケーベル先生」
...邪(よこ)しまの戀慕をして居たことは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...殿様が恋慕(れんぼ)していた腰元(こしもと)が不義をして...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...甚之助(じんのすけ)の吾助(ごすけ)を慕(した)ふは夫(そ)れとも異(こと)なりて淡(あは)き物(もの)なれど...
樋口一葉 「曉月夜」
...空しく彼を慕ひ求めようとするのであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...哀慕の情を顔中にみなぎらせ...
正岡容 「寄席」
...少女は樂の音慕はしく...
正岡子規 「花枕」
...それとともに今も紫夫人を追慕する思いはだれにもあって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...志賀の辛崎(からさき)明神を志賀寺の上人すなわち八十三歳で貴女に恋慕したという珍しい老僧の後日譚(ごじつだん)にしてしまった...
柳田国男 「山の人生」
...お慕い迷(はぐ)れたとみえまする」と...
吉川英治 「源頼朝」
...生れてから一遍に溢(あふ)れわいた思慕と肉親への肌恋しさが――これは抑えるべくもなく...
吉川英治 「宮本武蔵」
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