...私(わたくし)の姫(ひめ)をお慕(した)い申(もう)す心(こころ)は一層(いっそう)強(つよ)まってまいりました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...ここで諸君は日清戦争の頃まで清国を慕うていた所の久米村人が...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...恋慕と絶望に苛(さいな)まれつゝその後なお三年半の歳月を生きた間のことは...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...その顔の醜悪さは桔梗の方への切なる思慕をひとしお募(つの)らせた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...こなたが戀(こ)ひ慕(した)ふ人(ひと)とは誰(た)れぢゃ?ロミオ白状(はくじゃう)せいとは...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...帝郷遠し影白く泛べば慕ふ友や誰れ...
土井晩翠 「天地有情」
...ただ平民的の分子の結晶体ともいうべき一大現象に向かっては吾人が実に欽慕(きんぼ)嘆美おくあたわざるところなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...慕(したわ)しい偉人の腕に抱かれてる身を非常に幸福に感じて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...高木君があなたを姉のようにまたは母親のように慕おうと...
豊島与志雄 「未亡人」
...たとえば某(ぼう)令嬢を慕(した)いたるも実業家ならねば嫁(か)せしめぬというを聞き...
新渡戸稲造 「自警録」
...悉皆(しっかい)西洋の風を慕うてこれに倣わんとせざるものなし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...なほ父母をば恋ひ慕はなくて...
三好達治 「測量船拾遺」
...おくれじと空行く月を慕ふかな終(つ)ひにすむべきこの世ならねば風がはげしくなったので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...名ある古人を思慕することが...
柳田国男 「雪国の春」
...ただ将軍の威名を慕い...
吉川英治 「三国志」
...敵にとらわれた父皇(ふおう)をお慕いの余り...
吉川英治 「私本太平記」
...後醍醐の御思慕であったにちがいない...
吉川英治 「私本太平記」
...慕蓉ッて奴も、なかなかな出来物(できぶつ)...
吉川英治 「新・水滸伝」
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