...慓悍なる日本沿海の海賊あり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...選抜した慓悍(ひょうかん)な黒潮騎士の精鋭等(ども)に...
泉鏡花 「海神別荘」
...中々慓悍(へうかん)決死の大将軍である...
内田魯庵 「犬物語」
...いかに印度志士が慓悍であるとはいえ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...始めの慓悍(ひょうかん)さをだんだんと失ってきて...
海野十三 「海底都市」
...船員らしい色の黒い何処(どこ)となく凄味のある慓悍(ひょうかん)な青年だ...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...小憎らしかつたその慓悍(へうかん)さが...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...アレースを――かの暴れ狂ふ慓悍の 830神――反覆の禍(まがつみ)を打ちて憚ること勿れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...之に從ふつわものは共に慓悍決死の士……』私は「東洋學藝雜誌」で初めて之を讀むだ(同誌に東京市の歌「あな變りたり武藏野や」といふのもあつたが誰れの作か覺えて居ない)...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...彼は慓悍(ひょうかん)の公卿大原重徳(おおはらしげとみ)を慫慂(しょうよう)して...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...慓悍((へうかん))なれども童貞の悲観的なるやさしさをもちおのが秀れた執心に誇りを感じ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...その慓悍が今蒙古と新しい関係がついたため...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...長駆して長安を攻めた慓悍な吐蕃の国で...
久生十蘭 「新西遊記」
...その中でジャン・フレミユというフランス人の海賊は慓悍で...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...それを追つかける慓悍な犬...
三岸好太郎 「上海の絵本」
...この敏感な慓悍(ひょうかん)な魚は...
室生犀星 「幼年時代」
...かれのうしろ姿を追いかけた慓悍(ひょうかん)なる男があった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...慓悍な連中であったことを意味する...
和辻哲郎 「鎖国」
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