...」「これからはきっと慎みますから...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...それは出来なかったのです」私は自分の慎みをいくらか誇りかにいうと女主人はそんなことは無用のことだというように...
近松秋江 「霜凍る宵」
...エルンストは慎み深いふうをして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただ慎み深い一言だけで済ました...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ところで、この禁欲を守るためには、自然な生活状態を送るほか、飲酒、暴食、肉食を慎み、労働に甘んじ(それは疲労を来たす真の労働で、体操やなんぞのような遊戯的労働ではない)、かついかなる人でも、母や、妹や、親族や、友人の妻との性交を許容し得ないと同じように、他の婦人と交わる可能があるなどということを、単に心の中だけでも考えないようにしなければならぬ...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...奥さんは慎みのために...
夏目漱石 「こころ」
...慎み深い態度で女性となり...
野口米次郎 「能楽論」
...なんにも見当が付いちゃいません」平次は慎み深く死骸の側を離れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...慎みがなくてはならないということだけはほんとうですわ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...彼らはきわめて慎み深いという印象を与えた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...時にはふだんの慎みも忘れて...
久生十蘭 「金狼」
...言語を慎みて多くす可らずとは...
福沢諭吉 「女大学評論」
...碁盤を中にして慎み深く向かい合ったほうの人の姿態にはどんなに悪い顔だちであるにもせよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...気品を傷つけないようにと上下とも慎み深く暮らす女房たちにも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...** 第一巻第三十二章「神意をおしはかるには慎み深くすべきこと」は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼は平生の慎みも忘れ...
山本周五郎 「薊」
...慎みに服してきたのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...自己の批判を慎み怖れていることができた...
吉川英治 「新書太閤記」
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