...独り慎ましやかで...
泉鏡花 「婦系図」
...無言で慎ましやかに待っているところへ...
林不忘 「安重根」
...慎ましやかにほほえみました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...慎ましやかに弁解した...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...町長の河部さんがゐるので慎ましやかに控えてゐた...
牧野信一 「淡雪」
...細い眼を慎ましやかに伏せた...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...努めて慎ましやかにその花見の人に愛想を述べた...
牧野信一 「お蝶の訪れ」
...慎ましやかに気色を変へて「その方が好いよ...
牧野信一 「蔭ひなた」
...夜半再び相まみへるまでの無事を祈る! といふほどの慎ましやかさをもつて...
牧野信一 「川蒸気は昔のまゝ」
...それにしてもその慎ましやかさや平穏を希ふ状態などが叙述の点で淡白の趣にも達せず砂を噛む不足を覚ゆるのであつた...
牧野信一 「月評」
...あんなに慎ましやかな酒飲みであつたが...
牧野信一 「自烈亭」
...」と彼は慎ましやかに云つてゐる...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...たゞ極めて慎ましやかに...
牧野信一 「毒気」
...Nの手紙の二伸の個所に僕は度々如何にも彼女が慎ましやかな恥らひをもつて誌したかのやうな筆致で...
牧野信一 「ライス・ワッフルの友」
...誰でも告白するときには慎ましやかだが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...饗宴はたしかに慎ましやかなものだったが...
山本周五郎 「季節のない街」
...仕事は親切で態度も慎ましやかである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...消えて行く千鶴子の後姿がひどく慎ましやかに見え...
横光利一 「旅愁」
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