...態々(わざ/\)迎ひに來たと語るのであつたが...
石川啄木 「天鵞絨」
...態々別の方角へ汽車に乗ったり...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...態々作文の稽古をしたことは一度もなく...
丘浅次郎 「落第と退校」
...態々(わざ/\)日光まで出掛けて往つたが...
薄田泣菫 「茶話」
...景色だけを見に態々(わざ/\)来なかつた筈だ...
薄田泣菫 「茶話」
...」と態々(わざ/\)使(つかひ)を出して催促する...
薄田泣菫 「茶話」
...態々(わざ/\)宿に招いて平家の一曲を所望する事に定(き)めた...
薄田泣菫 「茶話」
...態々(わざ/\)持つて...
薄田泣菫 「茶話」
...ホプキンスは態々(わざ/\)ガイを訪ねてみようと思つた...
薄田泣菫 「茶話」
...女史は態々(わざ/\)起(た)つて往つて...
薄田泣菫 「茶話」
...態々(わざ/\)京の水を樽詰にして海道筋を下つたといふ話をした...
薄田泣菫 「茶話」
...態々(わざ/\)あんな本を用立てるんぢやなかつたつけ...
薄田泣菫 「茶話」
...沢田君も我輩が態々神戸まで出かけて来たと聞いて...
中里介山 「生前身後の事」
...どうで一所に成れぬものなれば態々深みに落ちることでもあるまい俺が女を世話する都合もあるからといふのであつた...
長塚節 「開業醫」
...自分へ茶を出すため態々(わざ/\)あがつたのだ...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...五さうした、所詮世上のニヒリストには最も馬鹿気たと見えるだらう生活を――私自身もこだはつた生活だと今では思つてゐる――してゐた私は、今態々落第して、それをキツカケに京都の某中学に転校してゐて、「その頃の生活」の環境といふものと離れてゐる...
中原中也 「その頃の生活」
...態々(わざわざ)宇野君のそばにまた行ってではこれで僕は失敬するからというと...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...玄関へ出てみると態々同店の宮氏が来られた...
柳宗悦 「赤絵鉢」
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