...』『何です?』『実は其用で態々(わざわざ)来たのだがなす...
石川啄木 「足跡」
...五六頁許りの評論の載つてゐる雜誌を態々持つて行つて貸して...
石川啄木 「鳥影」
...犯罪者が態々(わざわざ)...
江戸川乱歩 「悪霊」
...主人があの男を態々大阪まで追っかけて行ったのは...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...私は態々(わざわざ)魚津へ蜃気楼(しんきろう)を見に出掛けた帰り途(みち)であった...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...態々(わざわざ)女装までして...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...態々(わざわざ)寄道をして...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...その為態々詰問に出掛けて行った諸戸道雄が...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...確かに態々(わざわざ)はがしたんだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...それぢや君の猟は態々(わざ/\)不機嫌を買ひに出掛けるやうなものなんだね...
薄田泣菫 「茶話」
...この英国の首相は態々(わざ/\)入(い)り口(くち)に出て来て...
薄田泣菫 「茶話」
...夏目大塚の二博士はそれが見せて貰ひたさに態々(わざ/\)訪ねて往つたのだ...
薄田泣菫 「茶話」
...「それだけの御用に態々お出で下すつて恐れ入ります...
薄田泣菫 「茶話」
...すぐ行くかと思つてゐると態々十分も經つてから悠々として出掛けて行つたのなぞを見た事もあつた...
高濱虚子 「俳諧師」
...その婆さんならば屹度分るだらうと自分は態々聞きに行つた...
長塚節 「栗毛虫」
...それが爲に奇特にも態々出張したのではない...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...抑(そ)もこの事を態々(わざわざ)鉄屋に聞かねばならぬと云うのは...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...態々(わざわざ)廻道(まわりみち)をして其前を通って見た事がある...
二葉亭四迷 「平凡」
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