...あのケバ/\しい柄合ひの反物を憎んで態々大金をかけて...
石川三四郎 「農民自治の理論と実際」
...昨日(さくじつ)は態々(わざわざ)お立寄下すつた相ですが...
石川啄木 「鳥影」
...態々お定に忠告する者もあつた...
石川啄木 「天鵞絨」
...態々(わざ/\)出て來て直ぐ伴れて歸られるなんか...
石川啄木 「天鵞絨」
...態々(わざわざ)それ等の花を摘み取つて...
石川啄木 「道」
...」と態々(わざ/\)立つて自慢の書庫へ案内してくれた...
薄田泣菫 「茶話」
...婦人(をんな)の乗客(のりて)もあるのに態々(わざ/\)画家(ゑかき)の俺を見立てて譲つて呉れたんだな...
薄田泣菫 「茶話」
...蚊や蠅で判る事だつたら何も態々(わざ/\)郊外まで出掛けるにも及ぶまい...
薄田泣菫 「茶話」
...刀鍛冶は蝦蟇を斬るために態々(わざ/\)拵(こしら)へたわけでもなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...態々(わざ/\)設計図など取り出して一々説明して聞かせてくれたものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...そのまま受け取ったのではなくして多くのものから特に態々選出されたものである限り...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...松代へ何しに行ったのだ」「態々(わざわざ)行ったのじゃあるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...さうしなければ目(め)にも立(た)たないのに態々(わざ/\)と薄赤(うすあか)い軟(やはら)かな穗先(ほさき)を高(たか)くさし扛(あ)げて...
長塚節 「土」
...臼杵まで態々(わざわざ)出掛けて行(いっ)て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...態々(わざわざ)人に借用とは入らざる事をしたものだ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...私を態々(わざわざ)裁判所に呼出(よびだ)して...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...態々悲しそうにうなだれて...
松永延造 「職工と微笑」
...結局同氏は態々(わざわざ)仏国に渡りて件の肖像画を描きし画工を伴い来り...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
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