...神様の慈しみを証拠立てゝゐるのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...愛と慈しみ自身をもってせざれば...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...洪大な愛情――一種ふしぎな老仙女の慈しみをもって...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...家のまわりの物音や眼にうつる景色にも――いかにもうつくしく慈しみぶかい友だち附き合いがあり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...慈しむように娘の栗毛をなでた...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...もとより、日の光りを楽しみ、自然を愛し、人間を慈しみ、生きてる悦びを歌う、そういう文学は、美しいものであろう...
豊島与志雄 「今日の条件」
...自分の生を一層愛し慈しむ感情が...
豊島与志雄 「病室の幻影」
...軽輩を慈しめ...
直木三十五 「南国太平記」
...慈しみ・憐れみ、進んでは奉仕・獻身等が我の態度となり乃至はそれとして要求されるであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...惠み深い慈しみのある教義を採用する...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...どうやら父の感情よりは遥かに悠然たる慈しみに充ちてゐるのが明らかだつた...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...妹に対する底知れない慈しみの情が泉のやうに湧きあがつて来た...
牧野信一 「南風譜」
...永年の間夢に慈しみを寄せつゞけてゐたせゐか...
牧野信一 「夜見の巻」
...音楽を聞かせたりして恰も生ける娘にとりなしたと同じやうに慈しみながら余生を送つた...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...自分で自分の心を配して慈しんでみたいのも自然の風物であらう...
室生犀星 「故郷を辞す」
...慈しみ深い微笑(ほほえみ)で先ずお松親子を安心させた...
矢田津世子 「反逆」
...西郷隆盛の頭を撫で慈しんだ野村望東尼(ぼうとうに)とは事変り...
夢野久作 「近世快人伝」
...砂に潜った足先に感ずる余熱の温りを慈しみ...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
便利!手書き漢字入力検索